彼女がいかに「女性」であったか
〜1、彼女がいかに
「女性」と認識していたか〜
1、明らかな女性
0、はじめに
魅由鬼には男性のものがある分、
どうしても普通に女性としては見づらい部分があるかと思います。
しかし私的には
見れば見るほど彼女は どう見ても普通の女性なんだな と感じさせられるものがあったので
今回はそれについてお話していきます。
また今回の内容は少し理解しにくいものだと思うので、記事の数が多めになりました。よろしければお付き合いください。
1、明らかな女性
「この子はどう見ても女性じゃん!
どう考えても自分のこと女だと思ってるし、心だって女の子じゃん。
普通に傷ついてるし普通に恥ずかしがってる。
そんな女の子のこと男だなんて言うなんてひどい!
この子がかわいそすぎる!
下に付いてたからってこの子はれっきとした女の子なのよ!」
1人の女性が怒りをあらわにしている。
魅由鬼を養護する女性がそれを否定する男性に向かって訴えているのだ。
「ざけんな!そいつがなんて言おうが付いてんだったらそいつは男だ!
胸殴ろうがちんこ掴もうが文句言われる筋合いはねぇ!
こいつが何されようが、こいつが付けたまんまにしてんのが悪いんだろうが!」
「最低・・」
「いやいや、ちょっと待てよ!こいつにはれっきとした男の紋章が付いてんだろ!それでなんでこいつが女なんだよ!」
そんな2人のやり取りに1人の男性が割って入った。
この3人が何者かというと、
1人は違う世界から幽助達の戦いを観ていた女性だ。
そして他の2人は幽助と桑原だ。
いや、正確には幽助の中の魅由鬼のことを否定したがる部分が一つの人格として抜け出たものだ。
そして桑原の人格の一部がそれに着いてきている。
そんな筆者の妄想だと思ってほしい。
そんな3人が、幽助との戦いに敗れて横たわる魅由鬼の傍で、彼女を見ながらその戦いについて論議している。
そんな風に思ってもらえると幸いである。
そんな中、女性が続ける。
「この子は少しも自分のことを男だなんて思ってない!
それどころかこの子は自分が体だけでも男だとさえ思ってないのよ!
あんたがこの子のあそこを掴んで、そこにあるものを確認までしたのに、この子は自分がそれで女の子として見られなくなるなんて少しも考えてなかった!
ただただあなたに胸を触られたことにショックを受けてただけよ!
それにこの子は自分が体だけでも男なことさえ自分からは言わなかった。なんでかわかる?この子が卑怯な子だからとでも思った?」
「そうだな。男のシンボルぶら下げた立派な男のくせに、か弱い女のフリしたんだからな。
こいつがいくらてめぇの心が女だとか抜かしてようが、こいつの体は男だ。戦いに関しては女よりも有利なもん(男の肉体)持ってることは紛れもねえ事実なんだ。なのにこいつはそれを隠してやがった。
俺がそれを突き止めてなきゃこいつは、女のフリして有利に戦おうとしてたんだ。
ほんとは体が女だなんてそんなハンデもねえのに俺達にはそれがあると思わせたまんまにしてたんだからな」
幽助の人格はきついことを言う。しかしどこか真理も突いたことも言ってはいる。
「違うわ、この子はただ自分の体が男だってことさえ忘れるくらい、自分は女の子だって思ってるのよ。
それにこの子だったらそれが卑怯だって思えばきっと自分から伝えてたわ。彼女にはただその発想がなかっただけ!そういう、不器用なぐらい真っ直ぐな子なのよ、この子は。」
「なんだそりゃ。てめぇの体が男なのにそれを忘れるなんて、随分都合のいい考えだな」
「あなたの尺度だからそう思うだけよ!それに何よりこの子はあんたに胸を触られた時、本当に恥ずかしそうにしてた!普通の女性が恥ずかしがるのと何も変わらない反応だったの!この子はやっぱり普通の女の子と何も変わらない!」
女性は桑原の人格にも目を向ける。
「あんただってちょっとは思ってたんじゃない?最初だって、あんたから「女相手に戦えない」って言われた時この子、それに喜びも悪びれもしなかった。
普通だったら嬉しいでしょ?自分が女に見られた上に女として大事にされたんだから。あるいは申し訳ない気持ちになる。相手を騙してるようなもんなんだから。
でもこの子にはそのどっちもなかった。「女相手には戦えない」ってあんたの考えに嫌悪感を示すだけだった。
なんでかわかる?それぐらいこの子には自分が本当は男だって気持ちがないのよ。喜んだり罪悪感抱くのも自分にほんの少しでも「本当の女性じゃない」って気持ちがあるからだと思わない?
それにこの子は女だからって甘えてたわけじゃなく覚悟があった。自分は女だからとかそんな言い訳なんてしないで、ちゃんと立ち向かった。
たとえ相手が「男」な上に2人がかりだろうと、そこから逃げなかった。ちゃんと「2人を相手に」戦おうとした。
わざわざ「女だから戦えない」なんて言ってるあんたに発破までかけてね。」