魅由鬼が幽助達に向かう際、覚悟を持って立ち向かったと前回触れましたが、もしこの「覚悟」というのが、殺された仲間のことを思ってのことだったらどうでしょうか?
今回は、そんな「もしも」の立場に立った時、魅由鬼のシーンの実状はこんな感じだったのかなと考えながら物語をなぞりました。
もし魅由鬼が仲間想いだったら 1/5
1、並々ならぬ想い
魅由鬼は主人と雇い主の命で侵入者の討伐に向かった。
彼女にとって二人は
大切な仲間の命を奪った相手。それも大量に。
しかもみんな、二人からはまるでゲームを楽しむかのように殺された・・。
彼女はその怒りから、冷静を装いながらもその心には復讐心を抱いている。
しかしその一方で相手はそれだけ危険な存在。下手をすれば自分だってタダじゃ済まない。
しかしその復讐心を後押しするように、彼女は雇い主からも侵入者の殺害を命じられていた。
そうして魅由鬼は、仲間と同じ目に遭うかもしれない恐怖と仲間を殺された怒りを携えて幽助達の前に現れた。