※こちらの記事は一部、性的な表現をしていますのでご了承ください。

 

 

5秒間の地獄②

 

 

 4、その投げ方も・・

 5、壁にぶつかる様子も見てみると

 6、まとめると

 

 

 

 

 

  4、その投げ方も・・

 

さらに投げ飛ばされ方もよく見て気付いたことがあります。

 

 

・前転投げ

魅由鬼は

頭からではなく、腰側から飛んでいくような投げ方をされているようにも見えます。

 

というのも、上記の通り、頭は低く、腰は高い位置にある状態から、

 

投げ飛ばす瞬間は、

幽助の右手は先に魅由鬼の体を離れている一方、

左手はまだその股間を押さえており、その状態から投げ飛ばしているように見えます。

この投げ方であれば、腰側から飛んでいくことになります。

 

それを証明するように、魅由鬼の体は徐々に前転するように

その足は高く上がってきています。

 

その足はさらに高くへ

そのまま腰から飛んでいってしまわないように、魅由鬼がなんとか頭を上げて体の向きを整えている。そんな印象です。

 

まっすぐ投げ飛ばされるだけでも怖いのに、幽助はさらに、

魅由鬼の頭が下に向いて腰から飛んでいくような投げ方をするのです。

 

そうなることをなんとか抑えるように魅由鬼が必死に体の向きを整えることでなんとか真っ直ぐの体勢になります。

 

そう考えると、このコマで胸は見えているのに足が映っていないのが、足が上に上がっているからという風に見えてきます。

 

・斜め投げ

しかも画像を見ていると、魅由鬼の体は斜めを向いていました。

上半身が下半身に比べて右を向いており、

腰の部分を見ると、左の方がやや高く突き出ている印象です。

そして魅由鬼の左半身が高く、右半身が下がっている様子は徐々にはっきりと。

 

この時点では完全に左半身の方が上がっています。

 

最初はアングルや表現の問題かと思いましたが、横の壁を見る限り、真っ直ぐの角度から描かれており、それを踏まえると、明らかに斜めに飛ばされています。

 

つまり魅由鬼は、

腰から飛んでいく上に、真下ではなく斜めを向いたような体勢で投げ飛ばされようとしていた

ということです。

 

 

幽助は、こんなとんでもない投げ方をすることで、魅由鬼により強い恐怖を与えていたということです。

 

そんな体勢で猛スピードで自分の体が飛んでいっているなんてめちゃくちゃ怖いですよね・・。

 

 

 

そうして魅由鬼は壁に頭を強打するまで自分の体を止めることもできずに飛んでいくのです。

 

 

あんなに驚いた顔を見せるほど恐怖を感じているのに

そんな状態でも目も開けていられないほどの強い痛みを感じていて

そんな、痛みが辛くて悶えるあまり目が開けられない暗闇の中で

突然猛スピードで投げ飛ばされる恐怖を味わうのです。

 

 

 

 

 

 

  5、壁にぶつかる様子も見てみると

壁にぶつかる様子も見てみて、考察して気づいたことがいくつかあります。

 

 

・宙を舞った距離

まず、その距離です。

実はかなりの距離を、魅由鬼は飛んでいます。

では実際、どれほどの距離を投げ飛ばされたのか。

それがよくわかるのがこのシーンです。

魅由鬼が胸を殴られて倒れるシーンですが、

これ以降、幽助はこの位置からほとんど動きません。

この後、魅由鬼を幽助の位置から見て左側に蹴り飛ばし、その場で桑原たちとやりとりし、

再び立ち向かってきた魅由鬼をその場で持ち上げ、この画像奥の壁に投げ飛ばします。

つまり、

この画像の幽助の位置から奥の壁までが、魅由鬼が投げ飛ばされた距離

ということです。

見た感じだけでも相当距離があることがわかります。

 

 

さらに、よりその遠さが伝わるように、もっと遡って見てみます。

幽助が最初に先ほどの位置に立ったのは、魅由鬼を天井から叩き落とした後降り立ったこの時点です。

魅由鬼も起き上がるのですが、

 

画像1

その時点でこんなにも後ろの壁まで距離があります・・

ここからさらに幽助までの距離を足したものが、後に彼女が投げ飛ばされた距離なのですが・・。

 

画像2

立ち上がった時点では幽助の姿すらまだ映っておらず

まだまだ幽助まで距離は離れています。

 

彼女はこの後走って幽助の元へ近づきますが、それはつまり、「画像2」以上の距離を走っていることになり、もっと言うと、それだけ走れるほどの距離が、「画像1」の距離にさらに追加されるということです・・。

 

こう考えると、彼女はとんでもない距離を投げ飛ばされたんだということがわかります・・。

 

 

 

実際投げ飛ばされる時の画像を見ると、相当な高さまで飛ばされていますので、

そこから次の項目で触れるように、落ちるように壁にぶつかるためには、

確かにかなりの距離がいるでしょう。

 

 

これだけの長距離を、満身創痍の状態で、体が言うことを聞かない中、猛スピードで、しかも斜めを向いた姿勢で、腰から飛んでいくなんて、普通だったらおかしくなりそうです・・。

 

 

ちなみに、ようやく幽助の顔が見えてきた時点の画像だと奥行きがわかりにくいですが参考程度に。

 

 

 

 

・壁へのぶつかり方

そしてさらに気になったのは、壁へのぶつかり方です。

魅由鬼が壁にその頭をぶつける際を見ると、

 

頭から壁に向かって

 

放射線状に落ちてきたように

 

壁にドン!っと

 

放たれたミサイルが高度を下げながら何かに命中するように頭をぶつけます。

 

このように、魅由鬼は頭から突っ込んでいます。

そしてその足は上を向いた状態で

右半身が時計回りに斜めを向いた体勢で、

落ちるようにぶつかります。

 

この結果から見えるのは、幽助の投げ飛ばす力がいかに強かったかということです。

 

先ほど述べましたが、

元々幽助は魅由鬼の右半身が時計回りに斜めを向く状態で、それを股間に力を入れて腰から飛んでいくように魅由鬼を投げ飛ばしていたものを、

魅由鬼がなんとか腰から飛んでいかないように頭を持ち上げて自身の体を支えていたわけです。

 

 

それがここにきて、頭が下がり、腰が少し高い位置にきた状態になっているということは、

やはり魅由鬼は幽助の込めた力の強さに逆らえなかった

飛んでいる途中で、その絞り出した気力も尽きてしまったということでしょう。

その顔が上を向いているのは、なんとか頭を持ち上げようとしているせめてもの努力の表れのように見えます。

しかし皮肉にもその努力の結果、頭から壁に激突することになるのです。

 

 

 

そんな幽助の力の強さをより表すシーンがこちら。

魅由鬼が頭をぶつけた後、その腰が高く上がっています。

しかも、腰がこのように高く上がったのは壁にヒビが入ったその後です。

 

つまり、これだけ激しく頭を強打してもなお幽助が投げ飛ばす際に入れた力は失われていないということであり、

腰に込められた威力はそれほど絶大だったということです。

 

魅由鬼の体重はわかりませんが、体は細いですが身体能力の高さからある程度筋力はあるでしょうし、そんな魅由鬼を軽々しく持ち上げ、こうやって投げ飛ばす幽助の腕力は相当なものです。

 

人の体を、これだけの長距離を投げ飛ばし、かつそれでぶつけた頭で壁にヒビを入れそれでもなお威力が余って腰が高く上がる。

幽助はこれだけの結果を、掴んだ股間を投げ飛ばすことで起こしているわけです。

その股間に与えられた威力はどれほどのものだったことでしょう。

 

 

 

 

 

  6、まとめると

 

 以上を踏まえると、

この時の魅由鬼は、

 

股間を思い切り力強く掴まれた痛みに悶える

髪が逆立つほどの速さ

その超スピードを感じながら、気付くと高い位置にいる恐怖に声も出ないほど驚き

 

しかし

その恐怖を感じる余裕すらないほどに強い痛みが魅由鬼に走り

その痛みはそのまま与えられ続けられ

耐えられないほどのその痛みに目を開けられないでいると

 

突然違和感を抱き目を開けると、

自分が不安定な態勢で思い切り投げ飛ばされている

 

さっきまでの痛みも感じる余裕もないまま

猛スピードで地面が遠のき

高く、遠くに猛スピードで自分の体が飛んでいき

勢いよく、激しく何かにぶつかりそうでも自分でその体を止められない恐怖

 

それを長時間抱きながらも

その恐怖に必死に耐えながらなんとか体の向きを整えるも、その気力も尽きて頭が下がりかけた矢先

その頭を激しく強打するのです。

 

繰り返しになりますが、

魅由鬼はこれらを、

既に疲労困憊、体も心も弱りきった中で食らっているのです。

 

 

傷つけられた悲しみからただ自分の思いを訴えただけなのに

ここまで徹底的なひどい仕打ちに遭うのです。

 

 

このシーンは短いながらに、そんな魅由鬼の苦しみが詰まったシーンであると思いました。

 

 

 

 

 

 

今回は以上です。

 

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