魅由鬼関連の記事は一旦これで最後になります。
最後に、桑原は魅由鬼をどう見てたかも考察してみました。
ご興味あれば見ていってください。
桑原はどう見てた?
1、気になるのは女だから?
2、女でなければ・・
3、まとめ
1、気になるのは女だから?
桑原もまた、魅由鬼の女心を低く見ているように感じました。
桑原は
はじめは魅由鬼を女性だと思い、
散々幽助に苦言を呈していました。
しかし、
「そうでない」とわかった途端、
急に態度を一変します。
あれだけ騒ぎ立てて幽助を責め立てていたのに、
彼女が「男だ」とわかった途端、
さっきまでの怒りもどこへやら、
「感心していいのやら、呆れていいのやら」と、すっかりその怒りを収め、
緊張が和らいだような和やかなムードでした。
それからは、
魅由鬼がそれまでにないくらい強い感情をあらわにして幽助へのやるせない思いをぶつけ、
そんな魅由鬼に幽助が、問答無用でその胸ぐらや股間を掴んで持ち上げそのまま投げ飛ばすという
それまで騒ぎ立ててきた以上のひどいことが目の前で行われていても
多少驚いた様子は見せつつも
幽助への叱責も魅由鬼への同情を示すことももうありません。
それどころか、二人の激しいやりとりの直後という、まだその張り詰めた空気の残る中、
「こいつ、本当に男か?」
と、その直前までのやりとりなどなかったかのように
当たり前のように、魅由鬼のスリットを掴んで、それをめくってその男性器を確認しようとしたのです。
始めは魅由鬼の胸や顔が狙われたことに怒り心頭であれだけ騒ぎ立てていたのに、
魅由鬼が本当は男だとわかった瞬間、桑原の中で魅由鬼を女の子として気に掛ける必要は一切なくなるのです。
彼女の胸を殴ろうと、顔を蹴ろうと、手加減ひとつしなかろうと、彼女は男だから何も問題はなく、彼女が男であるが故に幽助が彼女に行った全ての攻撃は許されるのです。
心は女だと彼女が訴えようが、一切関係ありません。
ものがあるのなら、男として扱って全く問題ないのです。
2、女でなければ・・
桑原がそう考えていることが伺えるシーンとして、
魅由鬼を倒した後、先に進む道中のやりとりがあります。
幽助に対し、
「魅由鬼の胸を触って」、「とんでもねえ奴だ」
と言いつつも、
「もしもあいつが本当の女だったらどうするつもりだったんだ」
と言っています。
つまり、
もし彼女が本当の女性であればとんでもないことだ
とは思っているものの、
実際にはそうではないから問題はない。
つまり、
たとえ彼女が心が女性だと主張していようが、彼女にはものがあるから問題にはならない。
と考えているわけです。
「実際にはあいつは男だから問題なかった」
もっと言えば
「あいつのことを女の子として気遣う必要はない」
そんな考えが桑原の言葉からは漏れ出ているように思えます。
たとえ魅由鬼自ら手を抜かずに挑んできてほしいと訴えていようと、
「女の子」である以上、彼女が痛い目に遭うことが耐えられなかった桑原が、
同じ人物であるはずの、「心」も女の子でさっきと変わりないはずの魅由鬼が、
今度は泣きそうになりながら助けを求めるように手加減しないことを嘆き心が女性だと訴えていようと、その魅由鬼が散々痛めつけ続けられていようと、
そんな魅由鬼のことを歯牙にもかけていないのです。
魅由鬼がどんな目に遭おうと、魅由鬼が男である以上、桑原にとってはもはやどうでもいいのです。
むしろ気になるのは、本当に男性器がついているのかということだけなのです。
3、まとめ
これらを通して思ったことは、
幽助よりも桑原の方が魅由鬼のことを思っていないということです。
幽助の場合は
心が女なのに体は男のまんまだなんて中途半端、それをどっちかに統一しない限りは女としては見ない。
と考え、
それをわからせるかのように胸を狙うなど、男性にする以上の仕打ちを行います。
これらがひどい扱いであることは変わりありませんし、やってることが正しいとは思えませんが、
幽助には幽助なりの信条がありました。
しかし桑原の場合、そうではありません。
女相手には戦えないと、魅由鬼がそんな気遣いは不要だと言っても聞かず、
そうやって桑原が戦おうとしないから幽助が出てきたのに、
そんな幽助の戦い方にケチをつけ、
それも、魅由鬼を思っているようで、実際は自身のフェミニズムに反することからくるクレームですし、
そんなクレームに耐え兼ねた幽助から、魅由鬼に手加減しないのはその正体を見抜いたからだと説得されると、今度はそんなことをした幽助に呆れると言います。
そして、
散々女相手にする戦い方じゃないと苦言を呈していたのに
魅由鬼が男とわかった途端に掌返し。
あれだけ女性を相手にすることにうるさかった桑原が
魅由鬼の悲痛な叫びを聞こうが、
幽助が彼女に、今まで以上にとんでもないことをしようが、
まるで気にしなくなります。
その挙句に、男性器の有無を気にするあまりある種空気を読まず、そそくさと彼女のスリットをめくりあげてその中を覗こうとまでします。
魅由鬼に対する見方の全てが自分の中で完結しており、魅由鬼の思いなどそっちのけです。
桑原は、普段は漢気あるキャラクターだとは思いますが、こと魅由鬼戦に関しては異色を放っているように感じますが、みなさんはどのようにお考えでしょうか?
これで一旦全ての記事は終了です。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
またよければ、みなさんのいいねやコメント、
特に記事の改善のためにも、この記事に対するご意見など頂けると嬉しいです。
お待ちしております。
また何か機会があればお会いしましょう。