行きつけのスーパーから、腰が痛いのをカバーする歩き方で丁度500歩だった。
コンコン。
サッシのガラスをノックする。
「たい焼き2匹下さい」
「ああ、あんことカスタード1こずつでいい?」
「ああ、いいです」
「下があんこ」
「どうやって、見分けるんですか?」
「食べてみるしかないね」
「ははは」
お金を払ってから、
「下が、あんこでしたよね」
「そう、下があんこ」
「ポケットの中で、ひっくり返らないように…」
「ハハハ」
「ハハハ」
カスタードは140円で、あんこが120円だった。
今度は、油性ペンを持参して、アルミホイルに「あ」と書こう。
大学時代、第二外国語の先生に、ホイルという方がみえた。
すぐに、アルミホイルと呼ばれるようになった。
数学の先生の中に、レオナルド熊に似た方がみえた。