五個荘を初めて訪れたのは、20年近く前。多分、関ケ原、賤ケ岳の古戦場を巡るツアーの途中だったと思う。 個々の邸宅は見学しなかったが、津和野の様な鯉の泳ぐ掘割を眺めて、白壁と舟板の美しい家並みを楽しんだっけ。
中江準五郎邸
中国や朝鮮に事業を展開した、戦前のデパート王、という。 しっとりした緑豊かな庭園が印象的だ。
藤井彦四郎邸
スキー毛糸の創業者、藤井彦四郎が迎賓館として建築した邸宅。スキー毛糸といえば鐘紡毛糸と並んで懐かしい製品だ。冬のはじめ頃、茶の間の炬燵に並べた母の編み機を思い出す。枷を解く仕事をやらされたなあ、伸ばす腕が疲れて下がると糸が外れて、良く叱られたものだ。
前回は 1時間ほどの休憩タイム。私はかねて聞き及んでいた藤井邸へと一人で急いだのだが、これが遠いのよ。帰りの道のりを思うとずっと小走り、若かったなあ~
おまけに辿り着いたのは邸の裏側、広い敷地をぐるっと回りこむイライラ。時計と睨めっこで邸宅とお庭を拝見、とんぼ返りに近かったが満足なお宅拝見だった。
今回、邸宅に洋館が繋がっていることを「発見」。20年前も公開されていたようだが、前回は目に入らなかったらしい。 彦四郎がスイスに旅行した際、気に入ったシャレー様式の建物だと言う。外観に比べ、中がとても広い。十分な見学時間があったので、解説員の方が手回しのレコードをかけて下さった。「荒城の月」、ジーンとくる。