本日の最終目的地、「美術愛住館」。5年ぶりの再訪だ。現在の名称は「堺屋太一記念 東京芸術大学」が付随している。前回全く知らなかったのだが、ここは作家堺屋太一氏の住宅だったのだ。

今回は堺屋氏夫人の池口史子(いけぐちちかこ)の展覧会。作品を拝見すると、陰影が濃く、日本人離れしたドライな感じに驚いた。物音が全く響いてこない。

お恥ずかしいが全くお名前を知らなかった。倫雅美術奨励賞や日本芸術院恩賜賞などを受けている芸術院会員でもある。夫君である堺屋氏が彼女の活動を支援してくれたそうだが、有名作家の妻、と言う立場は人に言われぬ苦労があったようだ。

今回は特別に3階の堺屋氏の書斎、4階のアトリエが見学できる。堺屋氏自身、建築への関心が深く、安藤忠雄のアドバイスを受けながら、自ら設計図を引いたそうだ。内装は奥様の担当。
大きな窓から入る光が室内を柔らかく照らし、豪華ではないが知性的で落ち着いた雰囲気を醸し出す。

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