東日本大震災から2年が過ぎました。
人々は領土問題におどらされ、「国防軍だ」「憲法改正だ」という威勢のいい言葉にあおられて、福島を忘れようとしています。
新政権に求めるのは、景気回復だといい、中国からの汚染物質に腹を立てています。
首相はアメリカへ行き、原発の再稼動を口にしています。
震災で多くの方が亡くなり、多くの方が言葉にできないほどの苦しみを味わっています。そして、それは今も続いているのです。
とりあえず、その場しのぎの仮設住宅においやられた人々。県内、県外に避難した人々。精神的な痛みに耐えて2年。それが心や体にあらわれてくるのは今からです。
日本政府は1ミリシーベルトだった一般の人々の年間被曝線量限度を20ミリシーベルトに引き上げました。ヨーロッパ放射線リスク委員会の勧告は年間0、1ミリシーベルトです。そして、今チェルノブイリ事故のとき移住権利ゾーンより被曝量の多い所に100万人を越える人々が生活をしています。
チェルノブイリでは事故後5年目から子どもたちの甲状腺ガンが多発しました。私が見てきた事故後8年目の子どもたちは、ベラルーシという国だからの悲劇でしょうか。24年前という、過去の出来事だったからでしょうか。
今の日本の状況が、チェルノブイリ事故よりも、より安全に、子どもたちの命のためにと、対策をとっているとはとても思えないのです。
チェルノブイリ事故による子どもたちへの健康被害が、日本にはおきないとはとても思えないのです。
今からです。福島の放射線の被害が出てくるのは今からなんです。東北の命の苦しみは、福島の命の苦しみは、今から水が染み出すようににじみ出てくるでしょう。そして、その広がりは今のままでは止めようがないのです。
その人々の命の苦しみを、これから生まれてくる子どもたちの命の苦しみを、もう忘れるなんて・・。
そのことを思うと母である私の腹が、子どもを宿した腹がギリっときしみます。このきしみを誰かごまかせる人がいますか。
理屈をつけて片付けてしまえる人がいますか。
いいえ、命を宿し、産み育てた母には、ごまかすことなどできないのです。
これから続く、全ての子どもたちのためにも東北の、福島の命の苦しみを、それらを生んだ全ての母のひとりとして受け止めていかなければならないのです。
ハハパレは、最後の一人になっても決して主張することをやめません。
一人になってもパレードを続けていきます!
2年が過ぎた今からです。
by アッキー