癌終末期って痛みや苦しさ以外にも、
「身の置き所のなさ」というのがお母さんにもあったんだけど、
これがかなり辛そうだった。


まず、楽な体勢がない。
そして、自分で体勢を変えることが出来ない。
横になるのも腹水で苦しいから、
ベッドを45度くらい上げて
上体を少し起こした状態にしてた。

それでも、「体勢が辛いから座りたい」
って言うんだけど、
最期の数日はもう座れる状態じゃなかったから、
座らせてあげることも出来なくて、辛そうなお母さんを見てるのが辛かった。


足を高くしたり伸ばしたり色々したけど、
どんな体勢にしてもしんどかったみたいで、
「体勢変えて!そうじゃない、そうじゃない」
ってずっと言ってて辛かった。


今でも、あの時どんな体勢にしてあげたら一番楽だったんだろう
とか思う。


癌性疼痛だけでも辛いのに、腹水もずっと大量に溜まってて、吐き気もあって苦しかっただろうな。

吐いてもいいように枕の横に容器置いてあったけど、最期の方は気持ち悪いけどそれがどこにあるのかも分からなくてパニックになってた。



胃癌、大腸癌、卵巣癌の人は
腹水や胸水がたまるから、苦しむ人が多い。



「腹膜播種」
という文字を見るだけでも嫌な気持ちになる。



癌の種類によって
呼吸苦が辛い肺癌、痛みが強い膵臓癌など
色々な症状があると思うけど、
少しでも緩和できるような本当の意味での
「緩和ケア」が増えていってほしい。


わたしは何度も、
「緩和ケアの意味ってなに?全然緩和してないじゃん。」
ってもどかしい思いをした。


「痛みをなくすことはできません」
と緩和ケアで言われたけど、
お母さんはあんなずっと痛みを我慢しなければいけなかったのかとずっとモヤモヤが残る。





今日は朝からずっと腹水について調べまくる日だった。