お母さんが癌になった時、
癌に効く食べ物やサプリメントを調べた。
癌になった人は一度は耳にしたことがあるかもしれない「フコイダン」
高いけど、もしこれで癌が小さくなるなら
と思ったら試さずにはいられなかった。
お父さんには、そんな効果あるかわからないものやめとけ
と言われたけど
効果なかったとしても栄養があることには変わらないし、試す価値はあると思った。
抗がん剤始めると同時にフコイダンを飲み始めた。
抗がん剤が効いたのもあって、たくさん溜まってた腹水もどんどん減っていって、ca125の値も下がっていってくれた。
定期的に病院で血液検査があって、
その数日前はフコイダン飲むのは控えるように、
(数値に変化が出るかもしれないから)
と病院から言われた。
それ以外は、毎日ずっとフコイダン飲んでくれてた。
お母さんも、少しでも効果あればいいなと思ってたんだろうな。
結局フコイダンの効果があったのかは分からないけど、副作用であまり食事をとれない人や、栄養不足になりがちな人には良いかもしれないと思った。
お母さんにはフコイダンの他にも、
EPAサプリやタンパク質がたくさんとれるものとか
フコイダンが含まれてるもずくやめかぶを買って渡してた。
だから今でもスーパーに行って
もずくやめかぶを見るとお母さんを思い出す。
癌に良いとされる食べ物やサプリメントは
色々あると言われてるけど、
それだけで治るほど癌は甘くないし、
病院の先生が一番良い治療だと判断したことをするのが本人にとって最適なんじゃないかと思った。
よく抗がん剤は悪だとか言う人がいるけど、
あの時お母さんが抗がん剤すぐに始めてなかったら、絶対に一年も生きられなかったと思う。
あの時何もしなければ余命3ヶ月くらいだったんじゃないかなと思ってる。
だからtc療法が効いてくれて本当に良かった。
効いてくれなかったら腹水もさらに溜まり続けて
本当に大変なことになってた。
ステージ4だったし、個人差はもちろんあると思うけど。
初期の癌なら、抗がん剤しなくていいこともあるし
そりゃしなくていいならしないに越したことはない。
あんな副作用きついもの他にないよ。
お母さんほんとによく耐えたと思う。
でも抗がん剤ってだんだん効かなくなったり
副作用や貧血が強く出て続けられなくなったり
いつまでもずっと効果を感じることはできないんだね。
抗がん剤が出来なくなったらその時を
「末期癌」て呼ぶのかな。
お母さんは抗がん剤中止になってから
1ヶ月半で亡くなった。