こころに傷をおったとき

目にみえたらどうだろう。


からだのあちこちにちっちゃなすり傷がいっぱいできたらどうだろう。

斜めに切り傷のような線が現れたらどうだろう。

胸のあたりに黒々とした穴がぽっかりあいてしまったらどうだろう。


こころの傷が目にみえたら、きっと傷の手当てをしますよね。


「痛いの、痛いの、飛んでけっ!」といいながらなでなでします。


ちっちゃな傷だったら、傷バンをはります。


大きな傷だったら、消毒して薬を塗り、包帯をします。


でも手におえないくらい大きな傷だったら、お医者さんへいって治療してもらいます。



やがて時間とともに、傷は癒えていきますが、

傷の深さや、大きさによっては跡が残ります。

なかなか消えない跡が残る場合があります。


こころに傷をおったとき、

最初にすることは、傷の手当てをすることだったんですね。


こころの傷は目にみえないので、手当てをすることをうっかり忘れていました。

そして、こころの傷の手当てが、カウンセリングなのですね。


「こんなことしたから、怪我したんだよ。だからこうしたほうがいいよ」

というアドバイスばかりしていたようです。


まずはこころの傷を治す(癒す)こと。

傷が治ったら、今度は怪我しないようにということで、アドバイスも大切なのですね。