昨日は待ちに待った、「医師が伝えるタッチケア」研修でした。
「子どもの脳は肌にある」「幸せになる脳はだっこで育つ」などのご著書で有名な山口創先生のご講演を、ぜひ大阪で母子支援者向けに開催してほしいという、私のたってのお願いをプチブレストのしもとりさんが叶えてくださいました。
そして、午後からは、私たち助産師の神様、小児科医橋本武夫先生のご講演。
山口先生からは「幸せになる脳は抱っこで育つ」
橋本先生からは「医師が伝えるタッチケア」
という演目でご講演いただきました。
両先生から、親子の絆、愛着の形成には、とにかく、ふれること、抱っこすること、ハグすることなど、タッチケアの大切さについてをデータやご経験を元にお話しくださいました。
日本では元々文化として、だっこ、おんぶ、おっぱい、添い乳、川の字で寝ることなどが継承されてきました。
それが、欧米の育児などの影響で否定されたこともあります。
しかし、近年の研究によるデータからのエビデンスを元に、こうした「べったり育児」は親子の愛着形成や、親も子も自尊感情を高めることなどに重要な役割があるいうことが再確認できました。
最近では、「ワンオペ育児」といわれ母親自身が孤立し不安いっぱいの中、あかちゃんのからだと心をただただ無条件にぎゅーと抱きしめることが難しい時代になってきているのかもしれません。
私たち助産師は、そんな母親に一番最初に一番身近に関わることができます。
母親が安心して自信をもって我が子にふれあい、目を見つめ、語りかけ、からだと心を抱きしめることができるように、私たちは母親に寄り添い、いたわり、受け入れ、心を込めてまるごと抱きしめていくことが必要なんだと思います。
オキシトシンリッチな親子のサポートのためには、オキシトシンリッチな助産師にならなゃ‼︎
また、私たち助産師は医療者として、「エビデンスに基づいたケアを」ということはもちろん原則ですが、育児はエビデンスやデータだけがすべてではなく、経験に基づいたひとりひとりにあったサポートも大切にしたいと思います。
「認知脳科学として理解すると、まだまだわからないこともある。あとから、データがついてくることもある。」という橋本先生のお話しにとても勇気づけられました。
「昔からいいこと」という継承されてきた文化も大切にしながら、科学的側面とのバランスをうまくとっていきたいなと思いました。
最後に、今回「ははこ助産院」として協力させていただき、講師陣、友人にお手伝いいただきました。ありがとう!
素晴らしい講座を開催してくださいましたプチブレストのしもとりさん、感謝申し上げます。