中学入試で合格するということは、仲の良い友達と離れ、

一人違う中学校に通うことになると言う事。


元々、ムスメちゃんは孤独な子だったから、そこは心配して無かった。


そもそも彼女の性格的に、人に合わせる/迎合する性格では無いというか、

ある意味では芯があると言うか、融通が利かない子でもあり、

あまり放課後に遊ぶような友達は居なかったから。


イジメられたりはしていないようなのだが、

何というか、馬鹿騒ぎして弾けるタイプでは無いんだろうな。

自分も同じような性格なので、それは分かる。

めんどくさいんだよね。


彼女は何をしていたかというと、ひたすら本を読んでいた。

図書館に行き、冗談かと思うような量の本を借りてきては、

あっという間に返却する。


読んでないのかと思い、内容を聞くとストーリーは合っている。

つまり、ちゃんと読んでいるのだ。

夏休みの一ヶ月ちょいで、数百冊の本を借りていたこともあった。


それが良いことなのか悪いことなのかは分からないが、

本人がそれなりに満足しているようだし、放置していた。


そして最近。

良く放課後に遊ぶ友達が出来たようだ。

親としては、内心ちょっと心配していたので安心した。

あのムスメちゃんが、仲の良い子と交換日記とかしているんだから。


もし合格したら、折角仲良くなったその子とも、

別々の中学校に通うことになるのだろう。

それは本当に残念だよね。


でも、お父ちゃんが思うに、中学には中学の友達がきっと待っているよ。

もし通って見て、どうしても戻りたくなったなら市立に戻ればいい。

それを止めるつもりはない。


市立中学に通っていて、途中から中高一貫校に転入することは不可能だろう。

その逆は可能なのだから、選択肢は手の内に残しておけるじゃないか。


そう考えて、今は中高一貫校受験の為の準備をするしかない。

そういう話を、入塾前に焼き鳥を食べながら話した。

小学生には重い決断だよな。


大人の転職以上のインパクトがあるだろう。

出来るだけストレスを感じないようにさせたいな。