お節料理 ⑤

昆布巻き




手がかかりそうで、難しそうな昆布巻き、
時間がある時に作って冷凍しておきましょう。

(いちど作ってしまえばそんなに難しいとは思わないかも👍)

我が家の昆布巻きは生たらこを芯に巻きます。


(生たらこはあまり売っていないので、見かけたときに買って冷凍しておきます)

これ以外のオススメはサーモンの刺身用のタチ使うと簡単で便利です。
(昆布の長さの拍子切り)

昆布は麦茶用のポットを使って戻すと便利です。
これは2リットル用のものですが水は1リットル用意して、半分戻したら逆さにしてもう半分戻せば良いでしょう。
片側5分ぐらいずつの方が昆布のぬめりが出ず扱いやすいです。




干瓢は長い1本をぐるぐる巻きにしておくと変に濡らさずに済みますのでこれも扱いやすくなります。

干瓢は余ったら、このように丸めたまま冷凍保存しておけます。

昆布が戻り扱いやすくなったら生たらこを中心に巻いて、干瓢で縛ります。



縦結びは縁起が悪いと嫌われるので、本結びになるように注意して結びます。


短い方が上側に出ています。



長い方で輪を作って左側の短い干瓢を輪の上を交差させて、穴を下から上に通します。

こうすると縛ったあまりが干瓢の両サイドに並行に並んで本結びになります。




10年ほど前から本結びがわからない方が多くなり、
お節教室では結び方の説明に時間がかかるようになりました。

紐結びにも意味を持たせる本結びは日本の素敵な文化だと思います。

エプロンの紐なども縦結びにしている方がずいぶん多くなりました。
エプロンは後ろで結ぶので普段やっているのとは逆にちょっとやりにくい方法をとると自然と本結びになると思います。


これが本結び
 蝶形を強調しようとエプロンひっぱたらふとっちょさんに見えますね😀


こちらが縁起の悪い縦結びです。


余談になりましたが、昆布巻きに戻ります。

また巻き終わった昆布巻きを圧力鍋にひと並べにします。




先程の昆布の戻し汁2カップとお酒1/3カップを入れて火にかけます。

圧がかかったら弱火で10分
自然放置で蓋を開けます。

ここまで味はつけません。味付けで昆布がしまり、固くなってしまいます。




次に醤油3、みりん大さじ2、砂糖大さじ1を入れて再び熱をかけ弱火で3分

自然放置で蓋が空いたら、土鍋に移します。




煮物の味はゆっくり冷ますことで中まで味染み込むので、土鍋の保温力を利用してここから味を含ませていきます。


おとしぶたをすると味が全体に周ります。

夕方に火を数分入れて朝まで放置、朝、火を入れてお昼まで放置、
味を見て足りない味を整えて
(醤油と砂糖を追加)

もう一度火を入れて夜まで放置します。


ここまでの作業に2日かかっています。




大晦日の忙しい時にこの作業は難しいと思いますので、クリスマス前に昆布巻きを作って冷凍されて置かれたら良いと思います。

おせちに詰める時は解凍したものを一度中心まで火を入れてから食べやすく切って盛り付けます。