私も夫にも懐かしいお袋料理

じゃがいものフライ🥔



子供の頃はこれがとってもご馳走に感じられたのです。

変わったオシャレな料理に目が行きがちで
こんなシンプルな料理のことをすっかり忘れていました。
これぞ家庭料理ですね。

じゃがいも丸ごと蒸す。
圧力鍋に目皿を敷いて水を1センチほど入れ、よく洗ったじゃがいもを皮のまま丸ごと入れて、圧がかかったら、弱火で5、6分じゃがいも丸ごと蒸しを作っておきます。

これを1センチほどの輪切りにして、卵半個入った小麦粉の泥をつけ、(卵が入らなくても良いのですが、入ると衣がカリッとします)パン粉をつけてあげます。


最後に残った泥とパン粉を合わせて粉チーズを入れてお団子にして揚げました。



小麦粉を下水流すと浄化がとても大変だそうです。

自分たちが流したお水の先のことも考えたいですね。

🧅🧅🧅

もう1品は玉ねぎのポタージュ



朝のうちに下煮だけしておきます。

こんなふうに根つきや先の部分は出来るだけ小さく切ってゴミを少なくします。
玉ねぎを切る方向は、玉ねぎは繊維を断ち切る直角方向に切ると甘みが出るように感じます。
いつものように塩少々混ぜておきます。



鍋に入れて10分ほどおいて、玉ねぎから水分が出るのを待ちます。




水半カップを入れて弱火で、玉ねぎが十分に柔らかくなるまで煮ておきます。

このまま夕方まで待ち、食べる直前にミキサーにかけなめらかにします。




できたスープの半分ほどの水を足して、火にかけ濃いめの塩味をつけます。




豆乳100CCほど入れてもう一度味を見ます。
豆乳を入れてから沸騰させません。沸騰すると豆乳が分離してしまいます



今日は生クリームがあったので盛り付けしてから生クリームを少し入れてぜいたくに仕上げました。
生クリームはなくても大丈夫です。


🍱🍣🍚🍢🍱🍣🍚

昨日は新宿調理師学校の上神田校長先生のお話を伺い、生徒さんがお作りになったおいしいお料理を頂戴しました。





学校のビルに入った途端に背筋をしゃんと伸ばした生徒さんたちにとても丁寧にご案内をしていただきました。

40人ほどの生徒さんがお手伝いとして参加していらっしゃいましたが、校長先生のお話も尊敬の眼差しと親しみを持って聞いていらっしゃり、とても良い雰囲気の学校だと思いました。

とにかく生徒さんの礼儀正しさに感心しました。





校長先生はこの学校では
①挨拶=とにかく人に出会ったら踵を45°に合わせてきちんと挨拶をする。
②呼ばれたらすぐ「ハイ‼️」と返事をする
③使った道具は前よりももっと美しくしておく

この三つをしつけてあげようと思っている。

和食が世界遺産になりとても嬉しいです。これは貴重な材料を使った懐石料理や美しさを競った京料理が認定されたわけではなく、家庭料理や郷土料理に意義を見出したものであると思うとおっしゃってくださいました。

今の料亭料理は企て料理となっていて、お金持ちが見た目や貴重な食材を使った高級な料理を食べてグルメとか言っていますが、そんな下品な行為が、世界遺産になったのではありません。

本当に真心のこもった料理はお袋の味です。限られた材料を創意工夫して家族が喜ぶ料理を作った。
胃袋だけでなく、心の胃袋も満たしてくれたのです。

食への向き合い方がその人を作っていく。世界の珍味を求め、食い散らかし、そして貴重な食べ物を捨てるような民族に成り下がってはいけない。

世界には今夜食べるものも無いような人がたくさんいることに思いを馳せられる調理人を育てています。

と貴重なお話を聞かせていただきました。

頂いたお料理は細やかな心遣いがありとても美味しかったです。

これはと思ったのは、
家庭料理の鶏モモ肉の照り焼きに何やら味噌味のものがソースのようにのっています。




この味噌味のものは?と伺ったら、
照り焼きはお客様が食べやすいようにひと口サイズに切っていますが、どうしても端の方の半端が出ます。その半端の部分をミキサーにかけて味噌でソースに仕立てたものを載せてあります。
と教えてくださいました。

肉料理は苦手な私ですが、せっかくなのでいただいてみました。お箸や口にちょうど良い大きさに切ってありひと口でいただきました。

この食べやすさの思いやりも素晴らしいなぁと感激したものです。

もう一つ素敵な工夫

梅ジュースをミント入りのお水で割ってあり、爽やかで美味しかったです。




😊🍀🌺☘️☺️

調理師とは食卓に笑顔の花を咲かせる仕事です