エコストアパパラギさんでのお話をまとめてみました。
2020年2月15日
環境活動家の武本匡弘さんのお話です。
20日間の海洋調査のお話があるというので、伺ってきました。
録音、FB、ブログOKいうことでした。
とっても大切なお話でしたし、私のできることを足元から見直していきたいと思った内容でした。
やっと時間が取れたのでまとめてみました。
是非お付き合いくださいませ。
パラオへ20日間の海洋調査の旅
ニューストンネットを海に入れてこの中のプランクトンを見るという装置です。
こんな風に普通にプラスチックゴミがぷかぷか浮いています
毎日プラスチックゴミが混ざっています。こんなのがいっぱい流れている。
17回網を入れて全部ありました。目視できるほどのマイクロプラスチックがかなりあります。見えないものは分析に出すのです。
太平洋の真ん中にもうすでにたくさんあるのです。色が付いいるのがプラスチックです。
一言で感想を言うと地球の海はプラスチックのスープになっていると思ってもいいほどです。
しかも海面に浮いているのは2、3割で後は全部海底に沈んでいます。相当な量のプラスチックが海に流れ込んでいるという事ですね。
繊維のプラスチックファイバーが多かったのにはかなりびっくりしました。相模湾ではよくあるのですが、こんな沖まで来ても繊維があるということに驚きました
アパレル業界は環境対策が遅れているのですね〜
我が家は化学繊維の洗濯は網の中に入れてやっています。化学繊維じゃない服を着るという事は今はなかなか難しいですよね。
これは小さなプランクトンがこの黒くて丸いものを食べようとしていますが、これは多分ジーパンの繊維だと思います。
断定はできませんが繊維だと思っています。
中国福建省の街では世界のジーパンの7割を作っているそうです。川はインディゴブルーです。中国のジーパンの生産の害というのは前から聞いていましたからちょっと気になります。
質問
ジーパンは化学繊維ですか?
染めている染料が問題なんです。染めてからウォッシャブルにするために何度も何度も洗うのです。
人工衛星からも川に流れているその色が見えているそうです。
質問
洗濯物はネットに入れるそうですが、繊維のプラスチックは洗濯中に流れ出てしまうのですか。
そうです。かなり流れます。
だからネットに入れて洗うのです。ネットに溜まった繊維はゴミとして出しています。
この洗濯の網はパタゴニアに売っています。
ここでは扱ってないので、自分で調べてください。
それでも日本の洗濯機はごみよけが付いていますが、アメリカの洗濯機は全くついていないのでかなり流れています。
もう一つは気になったことは、かなり水温が高かったということです。2月なのにすでに27度位ありました。
5月に出航すると八丈島沖で既に30度を超えています。
こんなに水温が高かったら、積乱雲がどんどんできて日本に集中豪雨をもたらすような巨大台風が来るという事は海に入るともうすでにわかります。
海から陸が見えると言う事ですね
海水温の高さは本当に危険なことなんですよ。
表層水温はかなり上がっています。実際に海の中の温度はどうなっているかはわかりません。
相模湾は冬には今まで12度位まで落ち、夏は25、 6度までいったのですが、昨日の温度は17度でした。本当は12度まで落ちていなければいけない時期ですよね。だから海藻が全然取れなくなっているようです。
昨日はびっくりなニュースでしたね。南極がとうとう20度になっちゃいましたよね。
今回の船の旅の目的はもう一つあって、パラオの子供たちを日本からパラオまで乗せて海洋学習をするというものもありました。
小学生としてかなりレベルが高かったです。
熱波による被害とありますが、一昨年の猛暑でひと月で千人も亡くなっているのですよ。
こういうことがCO2が原因だということを彼らはきちんと知っています。
彼らは20日間の旅で、海洋のことをいろいろ学び、彼らなりにいろいろなことを考えたようで、最後にこんな絵を描いてレポートとしました。
フードロス、クリーンエネルギー、自転車🚲、使い捨てをやめようとか、リサイクル♻️(Second hands)
水を買わなくてはいけないのはやだ!
これらが彼らの学びでした。
これに対して僕が日本教育で困ってることが
「リサイクル神話」
リサイクルしているから安心して使ってください。とか、ペットボトルのキャップを学校で集めるとかいうのは困っています。
クラス単位で競争して集めたりしてかえってペットボトルを買い走っているところもあるようです。
300個でワクチン1本と言えばペットボトル300本なので30,000円です。30,000円を直接寄付したら一体何本のワクチンになるのでしょうね〜〜
日本ではリサイクルといってもほとんど燃やしているのです。
「リサイクル神話への決別」という言葉を流行らせてもらいたいと思います。
プラスチックは作ってもリサイクルしてもCO2をいっぱい出します。
気候変動とプラスチック問題を別のものとして考えないでほしいのです。
プラスチックゴミが海洋に漂っていると、温室効果ガスの25倍ものメタンとかフロンガスとかがプラスチックを分解しているときに出てくるのです。
そして環境ホルモンが含まれている。
フタル酸エステルが入ってる消しゴムは毒性が強いから天然ゴムにしてくださいというのはこういうことなのです。
スペインからゴムの消しゴムを輸入してここで売っています。
(以前私のブログで書いたことにつながるお話です。1月28日のブログをご覧ください)
柔軟剤に入っているイソシアネートは味覚障害につながります。
お子さんが味覚障害が多くなっているのもわかる話です。
「私たちの生活の仕方で気候が変わる」
私たちがどういう暮らしをするかで気候が変わるということを普通に言っているのです。これはやっぱり日本にはない感覚だと思いました
この言葉を普通に暮らしの中に入れるようになったら電気を節約するという事だけではない何かが見えてくると思います。
環境に悪いことをやっていることが恥ずかしいという感覚になれば良いと子供たちが言っていました。
給水スポットで気軽にお水がもらえるようになれば、ペットボトルを使わなくて済むようになりますね。
〜〜〜〜
写真の枚数がいっぱいになってしまいました。
続きは次のブログご覧ください。