羽黒神社宮司のブログ -6ページ目

影向の松

今朝も、友人の車のお祓いでした。

前回、お祓いに神社に来られた友人同様、やはり新聞報道や私のブログ記事を見て、
「あ、やってるんなら、オレの車もたのむ!」
ということで、
交通安全専一、お祈り申し上げます。

そして夕方、
ここは久しぶりに来ましたが、

時々、この町を車で通るとき、遠目に見ていた以外は、報道画像でしか見ておらず、
元日の震災で、そうとう崩れたのは知ってはいましたが、

間近で見るのは、震災以降初めてです。

見附島は、往古、延喜式内加志波良比古(かしはらひこ)神社に祀られる加志波良比古神が海上より珠洲の地に漂着された際、初めて見つけられた島であり、
その島そのものが、鵜飼地区の氏神、住吉神社(同社も、今回の震災で倒壊)の飛地境内地であり、
かつて島の頂上には住吉神社の境外末社、見附神社(藩政時代は見附弁財天社)が鎮座していましたが、
平成5年の、能登半島沖地震によって倒壊し、

後に、対岸の見付海岸に遷座、移転しましたが、

家内と一緒にお参りいたしましたらば、
向拝の柱が一本無い!

津波でさらわれたんでしょうか?

本来、
旧暦7月7日(現8月初旬)は、祖先の御霊(みたま)

が海の彼方から帰って来られる「七日盆」で、珠洲市全体で、迎え火のキリコ(切子灯籠)を出す日ですが、

本年は中止。

しかし、見付海岸では、この震災で犠牲になられた珠洲市民100余命の御霊和めのイベントが開かれていました。

神社の入り口付近に松の木がよく植えられているのは、そこで行われる奉納演奏等を、神様が、鎮守の杜に帰られた祖先とともに、横に延びた枝に腰掛けられてご覧になるためといわれます。

ここ、見付海岸にも多くの松があって、

本来なら、キリコの上で繰り広げられる太鼓や笛の音、堪能なされましたかね?

そして、変わり果てた町並みをご覧いただき、
残った我々が、どう復興していくのか、


どうか、
見守りくださいませ。

時々雨

梅雨明け以降、なぜか時々豪雨、後に猛暑、という天気の繰り返しですが、

よりにもよって、屋外でのご祈祷の予約を受けていた日に限って、朝から雨模様でございました。

ここは長い間空き家でしたが、昨年5月の地震の後、ご家族が一時的に来られて、すでに解体前のお祓いは済ませていたのですが、
解体中に古井戸が見つかり、改めて、埋井祭を再考する運びとなりましたが、

雨はだんだん強くなり、
そこに、
社長登場!

「この日のために、テント買うたわw」
しゃちょ~
ありがとー

解体は進んだ、といいながら、今はもう、震災から七ヶ月以上。
奥能登全体からみれば、まだほんの一部です。


で、
昨日は自動車のお祓い(交通安全祈願祭)。
友人ですが、先般の新聞報道やブログ記事を見て、
「お祓い、やってるんなら、オレの車もたのむ!」
ということで、

神社が倒壊してるのはみなさん知っているけど、その後はどうなったか、わりと知らないんですねー

社殿はつぶれても、神様はいらっしゃいます。
ちゃんとやってます!
この後、別の友人からも、車のお祓いの予約が入りました・・・

午後から、小学校の龍笛指導でしたが、
前回、二次避難から一人帰ってきて、
お盆明けに、もう二人、帰ってくるそうです。
よかったな、みんな!

ひところの、大人数にはとてもおよびませんが、
こちらも、少し少しずつ、です。

引き続き、夕方は、久しぶりに羽黒神社で雅楽練習。
水もトイレもまだ使えませんが、

二時間くらい、みんな我慢できるやろう、ってことを、明るいうちに終わるように、午後五時から開催。
電気は点くようになりましたが、道路状態が未だ劣悪なので、陽が落ちるまでに終わる、はずだったんですが・・・

結局、話がはずみ、外は真っ暗になるまで。

みなさん、
今後とも、よろしくー(; ̄ー ̄A




龍笛、目白押し

来週から、祭礼以外で龍笛を吹く機会がやたらと多く、

昨日はそのひとつの打ち合わせがありました。

この「太鼓と躍りの夕べ」は、毎年お盆の近くに行われている恒例イベントなのですが、
本年は、震災被害が著しいため、開催が危ぶまれていましたが、
震災犠牲者の慰霊と、避難生活で苦しむ市民の皆様に、少しでも楽しんでもらおうと、奈良の大手(?)和太鼓チームが来訪されるとのことで、縮小して開催されるはこびとなったのですが、

そこに、昨年5月の地震被害の復興祈願太鼓を、当兼務社、火宮神社に奉納演奏をされたN氏が出演されることとなり、
そこに、
私に、神楽能登浅略(かぐら、のとせんりゃく)の笛を吹いてくれないか、との依頼が来たわけです。
つまり、和太鼓と能登浅略のコラボですね~♪

ただし!
これはあくまでも、犠牲者の御霊(みたま)にたいする鎮魂の演奏であります。
太鼓チーム名の「菊理(くくり)」は白山大神、菊理姫命(くくりひめのみこと)の御名に由来し、本宮白山比咩神社にも許可をいただいたそうです。

その御神徳は、神と人、人と人、あらゆるものを「くくり結ぶ」融和と調和であります。

ちなみに、当羽黒神社の合祀祭神でもあることを申しましたら、驚かれていました。

その前後は神楽ではなく、雅楽の演奏ですが、趣旨は同じで、不幸にも、この震災で犠牲になられた方の魂が、安らかならんことを祈り、演奏するものであります。

雅楽のメンバーは、その時折で、様々ですけどね、
思いは同じです。

N氏には、まず仮仮殿となっておりますご神前にお参りいただき、

御神酒をお供えいただきました。
天狗舞♪
無事演奏が終わったら、いただきます。

で、
今日は小学校の龍笛練習日。
太鼓の子らも遊びに来て、賑やかでした♪

指導補助に来ていただいた、雅楽会M子さん撮影。
みんな、がんばろーねーo(^-^)o