復興の兆しであってほしい | 羽黒神社宮司のブログ

復興の兆しであってほしい

正直申し上げまして、

社殿も神輿もつぶれてしまっている当社にとって、神幸祭(神輿渡御を伴う祭)は、当面、絶望的であります。

それよりも、何よりも、

祭に参加すべき氏子の大半が避難や移住で、地元にいません。


しかし、


それでも、この年に、宇出津の祭が開催されたことは、多くの方に希望を与えたことと存じます。




二日目は、町会ごと祭に参加しない町内が複数あり、また、例年お神輿をご招待されるお宅も、家の状態がひどく、やむなく取り止めしたお宅もあって、昼の渡御は、いつもの年からみれば3時間ほど早く、午後2時過ぎに終わってしまい、

午後10時からの還幸の渡御も、2~3軒少ないです。






ようやく、お神輿が八坂神社に入ったのは、日が変わって、七日の午前1時半。
ここから約一時間、境内に焚かれたご神火の中を暴れまわり、町の災禍を焼き尽くします。





午前2時半、
この、焦げてドロドロ状態から、みたま遷しの儀を奉仕いたしました。


荒ぶる神、かく聞こしめし、かく見備わし給へり。

何年かかってでも、地元の祭を、徐々に徐々にでも、復活する集落が、増えていくことを願います。