雨天の茅の輪くぐり | 羽黒神社宮司のブログ

雨天の茅の輪くぐり

朝からあいにくの雨で、時おり強く降っています。


朝から神社で、準備をしがてら神楽太鼓を打っておりましたが、なにせ地元に残っている氏子は少なく、加えての雨模様ですから、参拝もまばらです。

それでも、時刻の午後6時には、雨は小降りになり、傘を差さずに齋行することが出来ました。

まずは、茅の輪前にて、宣命体の大祓詞を奉唱。

宮司を先頭に、各位が左右左と茅の輪をくぐり、自己をお祓いします。



引き続き、齋館に入り、疫災除神事ですが、
修祓の後、参列者全員で大祓詞を唱和。
齋館が狭いのでいっぱいですが、例年から見ると、ずいぶん少ないです。

伶人は、諸々ご都合で、龍笛のお二人のみ。

なので、私は齋主兼、篳篥を吹いております。

今回は、加賀方面に避難中のS宮司が一緒にご奉仕くださいましたので、その間、奏楽です。

翌、7月1日は「オンノキバ」といい、カキモチを食べて向こう半年の無病息災を祈る習わしで、羽黒神社ではこの夏越大祓に参列者にカキモチをお配りするのですが、
ついに身内でカキモチを作ってくれる人がいなくなってしまい、初めての市販品です。

それと、茅の輪お守り。
数日前から、狭い仮設住宅で、家内がせっせと作っておりました。

それと、この日から頒布いたしました、
復興祈願、春に続いて、夏御朱印。
書き置きのみで、両方とも初穂料はお気持ちです。

齋館でお神酒とカキモチをいただき、ささやかに直会をしてから、神社近くの飯川で、人形流しの義。

この界隈は、明るいと見渡す限り倒壊家屋と瓦礫の山ですが、真っ暗で何も見えません。


震災からちょうど半年。
神社も町も、ガラリと変わってしまいましたが、


向こう半年、平穏無事でありますよう、願って止みません。