疫神齋(えきじんさい)
ついたちから始まっております、水無月の祓えは、天保の大飢饉あたりから、主に田畑の害虫を送る、いわゆる「虫送り神事」の意味合いが強いのですが、
本来は、半年間の間に知らず知らずに積もり溜まった罪、穢、災禍を祓う神事であり、
同時に、この季節に蔓延しがちな、疫病を祓う「疫神齋」の意味を含んでおり、
今回は震災のため、氏子の家屋には甚大な被害があり、避難所や仮設住宅、または市外への避難で留守のお宅も多く、どうするか、よっぽど悩みましたが、
しかし、被災地で(食中毒等の)疫病が蔓延することは、往々にしてありうることであり、
そう考えますと、この神事はいつもの年にもまして大切と考え、
受け入れてくださるかどうかは別にして、地元に残っておられる方だけでも、と、ご案内をいたしました。
まずは水無月のおついたち参りから。
行く先々で、倒壊家屋、とりわけ、二階が一階を押し潰した家屋が多いこと。