神社を助けてほしい | 羽黒神社宮司のブログ

神社を助けてほしい

4月9日、

朝からずっと雨が降り通しの中、元日の震災で、家を取り壊さなくてはならなくなり、神棚を撤去するお宅のお祓いを、二件ご奉仕いたしました。


正院と熊谷、
川を挟んで、地震被害がもっとも大きかった二集落です。
見渡す限り倒壊家屋と瓦礫の山。

再三申しますが、三ヶ月を過ぎても何も変わらない風景です。

もうここには住めない、
と、寂しい言葉を聞き、もう祀られなくなった神宮大麻を預かって来ました。

雨が降ると、心配なのが二次被害ですが、

兼務社には土砂災害もあって、翌、10日はその集落の春祭り。
晴れてよかったんですが、

ここは、平成5年の地震で、土砂崩れで社殿が倒壊したところで、
後に、公費で裏山の補強工事を行い、再建されたお社ですが、

今回の地震で、再び裏山が、補強部分とともに崩れ、

もうすでに、社殿にくっついていて、今にも押し潰しそうな勢いです。

県土木にはすでに連絡していて、検査には来ていったらしいのですが、

未だこのままで、

人が暮らす民家が優先なのは解るんですが、

このままでは、せっかく残った社殿が危ないのです。
社殿の後ろの桜は、もとは崖の上に生えていたものが、土砂とともに、ずり落ちてきたものです。

早くなんとかしてほしいのですが、行政は動きません。

社殿に入るのは危険なので、境内で春祭り。

氏子の皆さんもやきもきしておられるのですが、

しかし、
10戸しかない氏子集落。

今日の春祭りのために、避難所暮らしの方も、みんな集まってくださいました。

やきもきながら、

でも、うれしいです!

水も、まだ出ません。

なんとか、

辛くも残ったこの社殿を、みすみす失くしてしまうわけにはいかないのです。