被災地の春祭り② | 羽黒神社宮司のブログ

被災地の春祭り②

今日は悲しいお祭り。



倒壊した家屋で、中にある(はずの)神棚のお札がとても取り出せないので、このまま御霊抜き(みたまぬき=神霊にお還りいただく)のお祭りでした。


悲しいのは、家主はここに帰れるかはわからず、移住を余儀なくされるかもしれないので、


私とも、ここでお別れかもしれません。

今後、こういうお宅は増えると思います。


で、前記事の続きですが、
ここ数日、簡素な春祭りが続いておりますが、
3日の、片姫神社の春祭り。
「春祭りやし、宮司も一緒に、御神酒のまにゃいかん、ていう声がおおくてね」
と、
連絡をいただき、
結果、氏子さんが、私が住む仮設住宅まで迎えに来てくださいました。

つまり、
兼務社の春祭りは、祭典後に厄祓い等の、人生儀礼のご祈祷を奉仕し、その後、集落みんなで直会をするのが恒例で、
被災時であろうとも、節目は節目。

たまたま、次女と長女もいて、雅楽奉仕をしていただきましたが、

終わって、久しぶりの直会。
元日の震災後、初めてです。

今後の行く末のはなし、たくさんありましたが、

やはり、どうでもいいよもやま話、
今年の厄年の若い衆の話、

楽しかった~、
です♪

いつもからみると、規模は縮小ですが、
地域の絆は繋がっています!

翌日は、能登町の神社の斎主代理。
能登町も被害はあり、祭典は簡素です。

翌日からも、規模縮小とはいえ、春祭りは続いております。