被災真榊 | 羽黒神社宮司のブログ

被災真榊

今回の地震で倒壊した手水舎の裏側に、2本植えてあった真榊(マサカキ)ですが、


倒れてきた手水舎の屋根に、ガリガリやられて、枝が落ちて、木の皮が無惨にはがれています。

奥のは、屋根に圧されて、かろうじて立っております。
この2本の榊は、私が挿し木して育てたもので、日々、神前に供えるためや、突然のご祈祷でも対応できるように、毎日水をあげて、30年ほど経ったものですが、

折れて散乱した枝が痛々しく、
放置せず、神前に捧げることにいたしました。

瓦の下地の土がついてますけどね、
キレイに洗って、本来の役割をはたしていただきます!

いつもは本殿の正面の縁に一対お供えしてあるのですが、まだ余震が続いておりますので、階下で。

この榊立ては備前焼で、ずいぶん前に、岡山にお住まいのブログ読者さんが送ってくださったもので、

不思議と、度重なる地震で転がっても、割れることはなく、

今回の地震では、倒れた狛犬さんに、榊が下敷きになり、引っ張られた感じで、落下をまぬがれたようです。

で、
長らく、殿内の片付けばかりしておりましたが、今日は久しぶりに、掃き掃除と草むしりをいたしました。

一見、いつもの羽黒神社ですが、

振り向けば、この現実・・・


でもまあ、

キレイな境内にこしたことはないですよね。