春祭りシーズン突入です! | 羽黒神社宮司のブログ

春祭りシーズン突入です!

通常、一般の神社では、年間に「大祭」という、最も礼を尽くし、丁寧に行なう祭儀が、祈年祭、新嘗祭、例祭と、3回あり、

その内、神社の由緒にかかわる「例祭」は、年間を通じて更に重要なお祭りと定義されておりますが、

 

奥能登の多くの神社では、この「例祭」が、「春祭り」と「秋祭り」に分けられており、どちらも大祭で、都合4回の大祭がある神社が多く、

 

昨日の3月21日、私が宮司を兼務する神社では、最初の春祭り、稲荷神社の春祭りをご奉仕いたしました。

40数軒の氏子戸数で、何度も集まることが困難なため、祈年祭と春祭りの、二つの大祭を、一日でご奉仕いたします。

 

助勤奉仕にお願いした、松波神社T宮司さんに、まずは祈年祭の神饌(お供え)の配膳をしていただいております。

 

次女も、巫女兼伶人で奉仕していただいておりますが、

エッ?

なにこれ???

今年から氏子総代に就任された、本業は大工さんが、次女の為に譜面台を作ってくれていました!!

 

譜面だけでなく、篳篥を置くスペース尽き。

次女は、

「おとんの作った素麺の箱のとはエライ違いや(笑)」

と言うておりましたが、

 

あたりまえや!

プロの仕事やっ!!

 

もったいない・・・ありがたい限りです。

 

お天気もよく、お祭り日和になりました♪

 

祈年祭が終わると、お供えをすべてお取り替えし、春の例祭。

春祭りには、特殊神饌「しとぎ」という、米粉を水で溶いて、一晩寝かせて固めたものをお供えいたします。

これは、大昔には、団子状にこねて、集落の幼い女の子の歯形をつけてお供えし、お祭りの後、発行させてドブロクにしていた名残だといいます。

いわゆる「口噛み酒」ですね。

 

これは、祭典後の直会で、参列者各々が、手の甲にもらい、いただきます。

 

祈年祭、春祭りの祭典後、集落の方々の厄年や算賀(年祝いのお祭り)をお受付し、ご祈願致します。

春から一年生になる子の、入学祭♪

おめでとー♪

 

次女の同級生の、19歳の厄年とかもあり、巫女の次女、参拝者のお友だち、

お互いなんか照れくさい場面もありました(^^;

 

和やかな雰囲気で、今年最初の春祭りは終了。

 

暗くなるまでお神酒を戴き、

 

翌、今日もいい天気♪

今週末から、忙しさが本格化します!!