「イカの町」で・・・ | 羽黒神社宮司のブログ

「イカの町」で・・・

土曜日、石川県神社庁珠洲支部、大麻頒布始奉告祭を、能登町小木鎮座、御船神社にて齋行いたしました。

大麻頒布始奉告祭は、神宮大麻(伊勢の神宮、天照皇大神のおふだ)を、是より珠洲支部管内の各ご家庭に頒布する旨を、管内神社より、遠く伊勢の神宮を遥拝し、ご奉告するお祭りで、毎年、珠洲支部管内の神社が会場を持ち回りで、珠洲支部神職全員で奉仕を致しております。

 

能登町小木は、平成の町村合併前は、珠洲郡内浦町小木、その前は珠洲郡小木町で、古くから漁業の町として知られ、殊に、イカの水揚げ高は全国有数であり、

氏神、御船神社はその名の如く、船を導く神、猿田比古神(さるたひこのかみ)を祀り、海上安全の神様として、絶大な信仰があります。

 

今から20年ほど前、まだ先代宮司様の頃は、私は珠洲支部の事務局を仰せつかっておりまして、

その頃は、何度となく訪問したおやしろですが、

もう、10数年ぶりにお参りいたしますが、境内、殿内ともに、見ちがえるほど整備されております。

 

旧宮司宅跡地は駐車場になっていて、見晴らしがよくなりましたね~

 

社前には、浄土真宗のお寺があり、神仏習合時は、奥の院的な存在だった、と、先代宮司様が言っておられました。

 

この、幣殿の唐様の天井は、船底を模したもの、というのも、先宮司様から教わりました。

拝殿には、珠洲支部管内すべての神社の氏子代表にご案内して、参列いただいておりますが、

 

本来、私は石川県神社庁珠洲支部長として、氏子代表様方とともに参列すべきなのですが、

雅楽会のメンバーがみんな都合が合わなくって、伶人(雅楽奏者)と兼用で、龍笛を吹くために、幣殿におります。

この日、雅楽会の高校生たちは模試のため来られず、

大人のメンバーも、篳篥奏者のY会長以外、諸々の事情で欠席。

 

同じく篳篥奏者のウチの次女は、私と一緒に、前日に4回目のワクチン接種で、朝から発熱でダウン・・・

 

実はですね、

 

前日、ワクチン接種に行ったお医者さんに、Y会長も来ていて、

あら?これ、ひょっとして、翌日全員発熱したら、雅楽会、全滅やん・・・

 

しかし、年よりの私と会長は、なんとか体調不良もなく、龍笛、篳篥の、二管で演奏を奉仕いたしました。

(なんか、逆に気持ちよく吹けましたけどね♪)

 

神饌(しんせん=ご神前のお供え物)は、伝供(でんく)といい、神職が一台一台手渡しで本殿前に供するため、社務所と幣殿を繋ぐ神饌所に並べてございます。

伝供の間は雅楽の演奏をしているため、画像は撮れませんが、

 

さすが!

イカの町!!

船上冷凍のイカがお供えしてございます。

 

齋主玉串奉奠に続き、ワタクシ、珠洲支部長の玉串奉奠で、一旦楽器を置いて、拝礼し、

続いての、珠洲の神社総代会会長の拝礼のみ、パチリ。

無事に、本年の大麻頒布始奉告祭をご奉仕いたし、是より、珠洲支部内神職により、各ご家庭に、神宮大麻をお届けいたします。

 

駐車場が限られていましたので、神職と伶人は、支部内では一番近い、能登町松波の松波神社さんに一旦集結して、車乗り合わせで来ておりましたので、

 

帰りは、小木近辺をウロウロ・・・

ひところ話題になりました、こういうところも見に行きましたが、

 

みんな白衣袴姿なので、車から降りることはやめておきました(^∇^;)