花の季節に、花を以て鎮める、のかもしれない・・・
朝からいいお天気ですが、
花粉やら黄砂やらが飛散しているみたいで、縁(えん)や欄干(らんかん)はザラザラで、雑巾がけをしたいところでございますが、
この日も朝から保護司会の会議があり、午前中は能登町柳田へ行っておりましたので、お掃除するヒマもなく、
会議が終わったら、一旦帰宅して、午後から再び、同じ能登町でも、神野(かんの)と呼ばれる、柳田と宇出津の間の山間の集落、宇加塚神社の春祭りをご奉仕。
何れも、自宅から車で30分強のところですから、結局、都合2時間くらい運転していることになりますね。
前々日の、
輪島重蔵神社の春祭りの助勤奉仕二日目、
前記事でお伝えしたとおり、
ここでは、例年は午前午後と曳山の巡幸を行い、町内を清める神事が行われるのですが、
今年は曳山を神社の境内に設置しただけで、巡幸は中止。
午後に曳山を格納庫にしまう前に、お当組によります「輪島まだら」を奉納し、
是を以て清めの神事とし、午後4時より、お神輿の渡御のみを齋行いたしました。
春の神輿渡御は、お立ち寄り先もなく、神社の境内のまわりをぐるっとひと回りで終わります。
夏祭りの渡御には、数々お立ち寄りと、お旅所の神事もありますが、
春は、ひとまず、曳山で清められた町内を見ていただき、
「神様、本年も、ヨロシク!!」的な渡御ですかね?
ただ、
以前から気になっている、といいますか、このブログ記事にも何度か記しておりますが、
この、曳山に飾られた造花を、曳山巡幸時、多くの沿道の参拝者が持って行かれて、向こう一年のお守りとして、ご家庭に飾る風習があって、
本年は曳山の巡幸が無く、境内にとどまっていましたので、氏子各位は、花をもらいに殺到されたようで、
巡幸は出来ませんでしたが、花をいただけただけでもよかった♪
と、仰る氏子さんが多くおられた事、齋主を勤められた禰宜さんが仰られていました。
これは、
太古から海外との交流が盛んだった奥能登には、その分、疫病がもたらされた事も多かった事実から、
鎮花祭(ちんかさい~はなしずめのまつり)の流れではなかったか?
と、想像していたところ、
輪島から遠く離れた、この神野地区の宇加塚の春祭りでも、
曳山こそありませんが、大黒様の後ろに飾られた造花の束。
これを、祭典後、全戸に配布するそうでございます。
春の祭りは、これより農作業を行う(現在は、各お仕事の年度初めですが)ための成就祈願はもちろん、
花の季節、疫病が流行らないために、花を献じる、という、
太古の記憶が残っているんじゃないかと、想像をしておるのでございます。
祭典後、宇加塚神社を兼務されている白山神社へ伺ったところ、
3年ぶりに曳き出される予定の、白山曳山が組み立てられていました。
今年は!
今年こそは!!
(↑令和元年の、宇出津曳山)
この勇姿を、みたいですよねえ≧(´▽`)≦