大雨、強風、雷注意報発令のさなか・・・
本日の日曜日は、宮司を兼務いたします三崎町内方地区の氏子、約20戸の水無月のお祓いでございまして、
朝9時前から、各お宅を訪問し、神棚の神事を奉仕し、午後からあらためて、神社にて大祓式、ならびに除蝗祭(じょこうさい=虫送り神事)を齋行致しますのですが、
能登地方には、大雨、強風、波浪、雷注意報が発令されており、カナリ憂鬱気味に出かけましたが、風も雷もなく、大雨のみ、予報どおりでございました。
午前10時すぎからですかね~
時折、とんでもないどしゃ降りになり、袴も狩衣もずぶ濡れですので、神棚前に出してくださる座布団に座るのが申し訳ないくらいでしたが、
なんとか正午までに、予定の戸数のお祓いを終えて、一旦帰宅。
午後1時過ぎに、迎えに来てくださった氏子当番さんの車で、氏神様の八幡神社へ。
兼務社で二ヵ所だけ、この6月のお祭りに、注連縄やお札等を焼納いたします左義長を齋行いたしますのですが、それは、昭和中ごろまで、この御神火を松明に移し、集落の田畑を廻って、田んぼの害虫を火におびき寄せ、もろとも川へ流す「虫送り神事」が行なわれていた名残なのでございます。
この雨で、左義長が出来るかどうか心配でしたが、
予定時刻の午後2時、なんとか雨は小降りになり、氏子さんに傘をさしてもらいながらの神事の後、点火することが出来ました。
その後、
今回、新たに整備されました、裏参道の竣工祭をご奉仕。
ここにもお米とお神酒をお供えし、神事を齋行致しましたのですが、
これがですね、
この集落は、秋の大祭には、お神輿と、キリコ(切籠=お神輿に供奉する山車)が若い衆に担がれて、神社の参道を駆け上がる、まことに勇壮なお祭りが繰り広げられておりまして、
ただ、
翌日、駆け上がったキリコを、階下にあります倉庫に仕舞うために、降ろすのがタイヘンな作業なのでして、
境内でキリコを解体し、みんなで、という作業を緩和するために、台車にのせたまま降ろせる裏参道を整備した、というわけでございます。
正直、
その熱意に頭が下がるばかりでございます。
どこの集落も、境内整備については、ああすればいい、こうすればいい、というご意見は出るのですが、
じゃあ、経費はどうする、誰が世話をする云々で、結果、立ち消え・・・という事も少なくないのですが、
もう、最初から若い衆が、あらゆることを計画済みでやっちゃってますからね、
この行動力は素晴らしい限りでございます。
この日は日曜日なので、次女もご奉仕いたしました。
お年頃の次女は、さすがに躊躇していて、
「え~、やるの~?べつに行かんでもいいんじゃない~?」
っていう感じでしたが、
氏子さんの、
「姉ちゃんも、たのんます!お手当て用意しとくし!」
の一言で、問答無用ですね( ̄▽ ̄;)
秋祭りは、今のところはどうなるかわかりませんが、
なんとか世相が変って、賑やかに齋行出来れば!と存じます。