ごじるの「ご」って、なに??? | 羽黒神社宮司のブログ

ごじるの「ご」って、なに???

雨が降ったらようやく出始めたのか、氏子さんからシバタケを頂きました♪

私はキノコの知識がまったくありませんので、コワくて山へは入りませんので、人様から頂くばかりです。

ありがとうございます(。-人-。)

 

「しばたけ」というのは北陸の方言で、正式には「アミタケ」というらしく、

カサの裏側の、網目模様からそう呼ばれているようです。

 

そういうわけで、今朝はシバタケのごじるを頂いたわけで、

 

ようするに、磨り割り汁のことですが、

 

火を通すと、紫色♪

おいしいっ♪

 

で、

 

「ごじる」というのも、当地方の方言だと思っていたら、どうもそうではないらしく、かなり広い範囲で使われているそうなんですが、

 

調べてみたんですが、ごじるの「ご」というのは、豆を磨った状態のことで、なぜ「ご」というのか、語源はわからずじまいでした・・・( ̄~ ̄)・・・

 

 

漢字を思い浮かべると誤解なく伝わるんでしょうけど、言葉だけですと、だんだん間違って伝わってしまうことがよくありまして、

 

 

お祭りシーズンが終わったばかりで、まだ頭の中はキリコなので、キリコで申しますと、

 

たとえばですね、

 

この、屋根の下に下がっている大きいちょうちん。

これを、我が地区では「クラゲちょうちん」というのですが、

 

子供の頃から、当然(?)クラゲみたいにふわふわ浮いている感じなので、そう呼ぶのかな~・・・と、思っていたのですが、

しかしっ!

 

川を挟んで、隣町の小学校下では、これを「フクラギちょうちん」というらしく(((゜д゜;)))

 

フクラギというのも、北陸の方言で、出世魚のブリの手前の、ハマチのことでございます。

 

それで、統合された中学校に入学した頃から、川を挟んで東側の「クラゲちょうちん派」と、西側の「フクラギちょうちん派」で、論争になったことがありまして・・・(;^_^A

 

「クラゲ、なんて、そんな間抜けな名前、あるかっ!!」

 

「ブリならわかるわいっ!なんで中途半端にフクラギなんやっ!!」

 

と、こういう調子で・・・

 

 

で、

神職になってから、そのことを、ちょうど川沿いの境い目の集落の総代さん方と話していましたら、

 

「宮司、あのね・・・あれは『くりあげ(繰り上げ)ちょうちん」

 

 

((((((ノ゚⊿゚)ノ

 

 

このちょうちんは、屋根に滑車がついていて、輪っか状の紐でするすると引き上げることが出来るので、「くりあげ」だそうで・・・

つまり、

 

くりあげ→くりゃげ→・・・クラゲっ!!ってなったのと、

 

くりあげ→くりあぎ→ふくりあぎ→・・・フクラギっ!!ってなったのと・・・

 

 

ようするに、どちらも間違ってたのね・・・(ノ_-。)

 

 

 

あとですね、

 

この、キリコの四本柱から前後に伸びて、カケ印に結んである紐をですね、

同じ珠洲でも、外浦では「しっかいなわ」というのですが、

 

これは「控え縄」が訛ったもので、

 

「ひ」と「し」が逆転する、よくありがちなもので、

 

これは、キリコを担ぐときに、転倒を防止するために四方に引っ張るためのモノでして、

これを、我が地区では「はんどなわ」と呼んでおりまして、

 

おそらく「反動縄」じゃないかな~・・・と思っているのですが、

 

 

最近、地元の若い衆と話していましたら、

 

「えっ?ハンドって、手のことじゃないんですか?」

 

 

って・・・なんで英語やねん・・・(_ _。)

 

 

 

と、いうわけで、

 

そういえば、子供の頃に、亡き父親に、

 

「なんで『ごじる』って言うん?」

と、訊きましたところ、

 

「ゴ~~~~って飲むからや♪」

 

と答えておりまして、

 

 

訊くんじゃなかった・・・と後悔したおぼえがございます・・・(ノ_-。)