みたまの再生
23日の、正院町岡田鎮座、火宮(ひのみや)神社の秋の祭礼奉仕を終えて、とりあえず、9月中の(私が宮司を拝命する神社の)祭礼は、いちおう終わって、ひと段落つきました。
火宮神社の、60数段ある、この階段を、
深夜の11時過ぎに、若い衆に担がれて一気に駆け上がる岡田のキリコ。
友人のKagi氏撮影の画像ですが、
この時間、私はすでに拝殿に待機しておりますので、この、神社階段下からの入り宮の光景は、画像や映像でしか見たことがありません。
そしてお神輿。
まことに勇壮、かつ華麗な祭礼であります。
境内では稲わらが焚かれ、鳥居下のお神輿の前で、しばしキリコが乱舞するのですが、
奥能登のお祭りの、深夜に及ぶお祭りには、
大気が鎮まった夜に、お神輿が氏子の家々を訪問し、神事を執り行うわけですが、
それは、一年の災禍、罪、穢れをすべてお祓いするわけで、
もちろん、キリコ(切籠)は、夜の渡御のお明かしであるわけですが、
同時に、お神輿の往く先々を祓う、先祓いでもあります。
すべての家々の祓いを終えて、神社に戻ってこられたキリコとお神輿は、
神聖なご神火で、すべての「魔」を焼き尽くすのでございます。
それは一年一年の、ご神威の生まれ変わり。
「忘れ去られた神々」とは、神様がいなくなってしまったわけではなく、神様を祭る人がいなくなった「神々」であります。
それは、集落の終わりを意味します。
清められた境内で、若い衆に担がれるお神輿の神様は、昨日と同じ、しかし、生まれ変わった神様であります。
神々の「みたまの再生」こそが、能登の祭りの本義なのであります!
今年もいいお祭りでございましたv(^-^)v
おつかれさまでした!
来年もいい祭りをしましょう!!
そして、Kagiさんにも、いいお写真イッパイありがと~(^^ゞ