2012年
1月2日
インド
ジョードプル
やがて、星や月が見えるようになり
腹も減ったので丘を降りて旧市街へ
途中、神様の牛がおしりをたたかれながら
子供に追われていた
丘の上とは
打って変わって
旧市街は喧噪に包まれている
ラクダもいた
「バングル買おうかな…」とバングル屋の前で
イベリコが悩んでいると
バングル屋のすぐ横のあばら家から
いきなり下半身丸出しの子供が,飛び出してきて
家の前の小さな排水溝をまたぎ、しゃがみ込む
……
……当然
……うんこ出て来た
「今でもインドだなぁ」
としみじみ思いながら
子供が排水溝のドブ水を手ですくって
お尻を手できれいに洗うまで
ずっと見ていた
排泄している子供を
写真にとるのは
さすがにどうかと思い
撮らなかったよ
結局
イベリコはバングル買っても、日本で活躍の場もないので
買わないことにして
今度はスパイス屋に入る
白人の先客がいて、おれたちに
「この店の主は誠実で良い奴だ 信用していいよ じゃ、おやすみ!」
と話しかけて来たが
悪いけど、どっちも信用しないよ
どこの誰かもわからぬ白人に
しかも英語で
「信用していいよ」
って言われてもねぇ?
だいたいスパイスの値段ぼったくりだし
一番安いミックスマサラを
値切っても、あんまり安くしてくれなかったし
何が誠実でグッドマンだよ、ったく……
その後
時計塔やバザールをひやかしに行く
色が変わる時計塔
野良牛に
「ブモ-!(触るなっ!)」
と怒られるイベリコ
「お金ちょうだい」と寄って来た少年に
イベリコ2ルピーを渡すが
「もっとくれ」
としつこかったので
おれが無言で少年の眼をじっと見続けたら
なんかこのオッサンやばい…
って感じの怯えた眼をして
雑踏へ消えて行った
腹も減ったし
バザールも19時過ぎに店じまいを始めたので
宿のレストランで飯でも食べよう……カレーしかないんだろうけど…