弾丸インド旅行記2012(17)「タージマハール」 | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み



2012年

1月1日


インド

アーグラー







マハルタージに入る門まで長蛇の列ができていた…
その両サイドはお約束の土産物屋で賑わっている


しかし

この長蛇の列に並んで入り口に辿り着くには
かなりの時間を要するだろうなあ…




しかたない

とりあえずチケットを手に入れ
それから並ぼうか…






門の横にあるチケット売り場を目指して
並んでいる人々に


「チャロ!チャロ!(どいて、どいて)」


と言いながら(どきやしないが…)
押し分け進んでいたら
ある土産物屋から1人の少年が出て来て

「チケット売り場はこっちだよ!」
と、おれの手を引っ張って先導する


「…い、いや そんなことしなくてもわかるのに…」

と日本語で言うも
無視してチケット売り場まで連れて行ってくれる




750ルピー(約1500円)という外国人料金を払いチケットを手に入れ
これから、また逆戻りし長蛇の列に並ぼうとすると
さっきの土産物屋の少年が

「帰りに、ぼくの店に寄ってくれる?見るだけでいいんだ」




おれは
「早く列に並ばないと…」
と気が焦っていたので

この少年を見ずに
「オーケー、オーケー」
と、いいかげんにあしらって

行こうとすると 
ぐっとおれの手を掴んで

「ぼくの店はここだからね!」と指差す



チラッと見る…


……見事に


……欲しい物が何ひとつない


……どうすんだ、こんな物?


などと思っていると
少年は門の近くに並んでいたインド人たちを押しのけ


「外国人を入れてやれよ!」

みたいなことを言って
おれ達2人を列に割り込ませてくれた


……それも


……ほとんど先頭に…


うわー!すごくうれしい!

でも心が痛む!


原因は2つ


1つは並んでいたインド人たちが快く列に割り込ませてくれたこと


そして、もう1つは帰りに少年の店には見にも行かないこと



「じゃ、待ってるよっ!」


と笑顔の少年


「うっ!」と眼が泳ぎまくる おれ……




「……なあ、隊長」

「……なに?」


「……木彫りのタージマハルって

……欲しい?」


「……いらない」


「……だよな」


「ごめん!少年!

許してくれっ!わりぃけど行かないっ!

帰りは別の出口から出るから!」




少年に感謝の意を示しながら
手荷物検査を受け
門をくぐると中庭へ出た

$純喫茶ぴらにあ








さらに中庭から正面の門をくぐると……

$純喫茶ぴらにあ








………

………タージマハルが


………5つ

い、いや本物入れて6つか

$純喫茶ぴらにあ









とにかく、タージマハルはすごい人だかり