弾丸インド旅行記2012(14)「キセル」 | たびぶくろツアー☆

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とあるオッサンの手慰み



2012年


1月1日


インド

ニューデリー







午前6時頃
とりあえず駅のホームで呆然と立ち尽くすおれとイベリコ…




これからどうする?
おれは前にアーグラーへ行ったことがあるので
どうしても行きたいわけではなかった


「予定変更して今日はデリーの街をブラブラするか?」




しかし
イベリコはアーグラーにある「タージマハルをどうしても一目観たい!」と言う




それじゃあ、しかたない…
別の列車に乗っていくか?無賃乗車で…



電光掲示板を見るとDelhi-Agura Expressという列車が9時に入ってくるらしい
これにキセル乗車することにして
それまで朝食でも食べようじゃないか

怒ったり、走ったりしたらお腹ペコペコだよ…


駅を出てパハル・ガンジ(メイン・バザール)ヘ向かう





朝食は食パンと刻んだムラサキタマネギの入った卵をいっしょに焼く
インド式トーストエッグ


$純喫茶ぴらにあ


汚いコップの中に卵を落とし
何マサラか知らんが少々入れ
刻んだムラサキタマネギをバッとコップにぶち込んで
カッカッカと混ぜたものを
フライパンで芳ばしくパリパリに焼いた食パンの上にジャー!
とぶちまける…


せっかくパリパリに焼けたパンが
卵の水分を吸ってフニャフニャに…

卵は水分を吸われてパサパサに……

……究極の相殺だと思うのね……これ

味はパンと卵の味がする、ただそれだけ…


そして食後のチャイ
これはおいしかったっ!

$純喫茶ぴらにあ














ゴミのベッドで寝てるおっさん

$純喫茶ぴらにあ






9時前にプラットホームへ

列車が停まってはいるが
まったく動く気配がない

だいいち、誰も乗っていないし、誰も乗ろうとしない…


食堂車みたいな所に食材を積み込む人だけが
忙しそうに働いていた…



売店のおっさんに
「この列車アーグラーに行く?」
と訊いても

クビを横に振るだけ…



結局30分経っても出発する気配がないので
ケータイで別のアーグラー行き列車を検索すると
10:40発 Jhelum Express  
13:50アーグラーカント駅到着
の列車があることが判明



これにキセル乗車することにして
時間まで駅の売店のトマトスープを飲んだり(限りなくケチャップを湯で溶いたような味)


体重計に乗って遊んだりした


$純喫茶ぴらにあ














そんなことをしていたら
なぜかプラットホームの屋根の上を真っ裸で歩く
犬によく似たおっさんを発見!














「危ないよ、おっさん!
しかも裸で……まったく
…ああ、そんなとこナメて…いやらしいなあ、もうっ!」



$純喫茶ぴらにあ





そんなおっさんを眺めていたら

10時40分 列車が入ってきたっ!
もうキセル!
自由席っぽい車輌を見つけて
そこへ入り込む

すでに人がいっぱいで
通路に立ちっ放し決定!



これから約3時間 検札が来ないことを祈りつつ
インド列車無賃で立ちっぱ自由席の旅
発車オーライッ!

$純喫茶ぴらにあ


おれたちを乗せて
列車はアーグラーへ向けて動き出す……