国語教師の嘆き 2 | はぐれ国語教師純情派~その華麗なる毎日~

はぐれ国語教師純情派~その華麗なる毎日~

国語教師は生徒に国語を教えるだけではいけない。教えた国語が通用する社会づくりをしなければ無責任。そう考える「はぐれ国語教師純情派」の私は、今日もおかしな日本語に立ち向かうのだ。

 お昼の給食の時間、「昼の放送」で広報委員の放送当番が、リクエスト曲を流します。BACKNUMBERの「花束」のという曲は生徒達の人気曲のようで、割りと頻繁に流されます。

 先日、テレビ番組のカラオケバトルで、この曲が歌われていました。みなさんも、この曲、御存じですか? カラオケでも大人気だそうですね。

 

「僕は何回だって何十回だって君と抱き合って向かい合いたいと思ってるよ」

 

画面に歌詞が映し出されていきます。同時にすべての漢字にルビが付されていきます。

 画面を見ていた私は、

 

「え?」

 

と思いました。

 「何十回」は「なんじゅっかい」ではなく「なんじっかい」です。漢字の「読み」の問題だったら、✖ですよ。ああ、実に困る。カラオケ会社さん、よろしくお願いします。