再々再発? | はぐれ国語教師純情派~その華麗なる毎日~

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国語教師は生徒に国語を教えるだけではいけない。教えた国語が通用する社会づくりをしなければ無責任。そう考える「はぐれ国語教師純情派」の私は、今日もおかしな日本語に立ち向かうのだ。

 喫茶店でスポーツ新聞を読んでいました。以下は芸能ニュース欄からです。

 

 ○○(芸能人のお名)がん再々再発を語る「5年ぶりの治療に落胆も」

 4度のがんを経験して「治療できていることは幸せ」

 

 お気の毒な内容であればこそ表現の吟味も必要です。「再発」とは、「いったんおさまっていた病気、気持、事件などが再びおこること」「再び発生すること」を意味します。2回目の発生のことです。

 3回目なら「再々発」? なるほど。そしてここではさらに、4回目を意味しようと「再々再発」と表記したのでしょう。でも、「再・々・再・発」と並べたのはどうしてでしょうか? 「3回目の再発」、あるいは単純に「再々々発」ではなぜいけなかったのでしょうか? 「再々再発」だと、

 

『ん? 「再発」を3回繰り返したのかな?』

 

とか、なんだかややこしい意味になってしまわないでしょうか? とにかく何回目なのかがわかりにくいです。