ギターを弾く人にとって、
右手の問題は大問題です。
左利きの人は、
右手ではなく左手かも知れません。
ここで言う右手とは、
弦を弾く手という意味です。
さて、その弦を弾く右手の在り様には、
様々な形態が有ります。
ジャズ、ロック、ポップスでは、
主にピックを使います。
私は学生時代に、
クラシックギターを勉強していたので、
ピック弾きではなく、
指弾きでした。
ピックの形態にもいろいろありますが、
それは別な機会に譲ります。
そして、私が行っている指弾きにも、
幾つかの形態があります。
クラシックギターの専門家多くが採用している、
爪を伸ばして爪だけで弾く爪弾き。
爪弾きは、
音色の変化が付け易く、
速弾きもし易く、
大変に魅力が有りますが、
爪の手入れが大変で、
常に爪に悩まされます。
爪を全く使わず、
完全に指頭だけで弾く指頭弾きは、
爪に悩まされることは有りませんが、
音色の変化が狭かったり、
湿度に寄って速弾きがし辛かったりします。
しかし、その穏やかな音色は大変魅力が有り、
フランシスコ・タレガや、
エミリオ・プジョールは指頭弾きを愛用していました。
さて、私はと言えば、
やや爪を伸ばした指頭弾きという弾き方です。
完全に指頭弾きではなく、
さりとて、爪弾きでもない、
その中間で指頭弾きよりの弾き方ですね。
私は爪を伸ばすと割れてくるので、
試行錯誤の結果やっと辿り着いた、
準指頭弾きとでも言う弾き方で、
指頭と爪を半々に使う弾き方です。
そして、この弾き方に慣れてくると、
逆に爪が伸びてくると弾き辛いのです。
いかにも爪の音という音になってしまうのです。
ですから、爪弾きの人と違って、
僅かな爪の伸びが気になり、
ヤスリで絶えず微調整しています。
爪を伸ばす派の人も、
爪を全く伸ばさない派の人も、
少しだけ爪を伸ばす派の人も、
指でギターを弾く人にとって、
爪の問題は、永遠の課題です。
最後に、弦を押さえる左手の爪は、
いったいどうなっているのでしょうか。
私の場合は、
クラシックギターと呼ばれるギターを使っているので、
ネックの幅が広く、
指頭を立てて押さえることがとても多いのです。
その為、深爪の直前まで短く切ります。
少しでも伸びていると弦が押さえ辛くなります。
左手の爪も、ヤスリで絶えず微調整しています。
右手も左手も、
爪は永遠の課題です。
ではでは。