「水森かおり」さんのカバー曲「♪石狩挽歌」に思う! | 音痴なゆうゆうの「ソロギター弾き歌い」日記

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「アナ・ヴィドヴィッチ」さんのこと。
娘(猫のラグドール)のこと。
等等。
時の流れのままに綴ります。

私の唯一絶対の歌姫「水森かおり」さんの、

「メモリアル・コンサート~歌謡紀行~」が、

今月25日に中野サンプラザで開催されます。


私は、残念ながら参加出来ません。


メモコンに参加する「かおり姫」つながりの仲間たちの応援に、

ブログで何とか逸る気持ちを伝えられないかと考えました。


ブログでフレーフレーと言ってもねー。


で、私は私で、

「水森かおり」さんのカバー曲について思うことを、

ここ数日の間、記事にしようかと考えています。


今回は、アルバム「歌謡紀行Ⅰ~東尋坊~」の第2曲、

「♪石狩挽歌」ついて考えてみます。


我が唯一絶対の歌姫「水森かおり」さんが、

その美しく切なく哀愁を帯びた声で、

ニシン御殿の栄枯盛衰と、

時代に翻弄された美少女の運命を切々と歌い上げています。



海猫が鳴くから ニシンが来ると

赤い筒袖の ヤン衆がさわぐ

雪に埋もれた 番屋の隅で

わたしゃ夜通し 飯を炊く

あれからニシンは どこへ行ったやら

破れた網は 問い刺し網か

今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー

沖を通るは 笠戸丸

わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る


燃えろ篝火 朝里の浜に

海は銀色 ニシンの色よ

ソーラン節に 頬そめながら

わたしゃ大漁の 網を曳く

あれからニシンは どこへ行ったやら

オタモイ岬の ニシン御殿も

今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー

かわらぬものは 古代文字

わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る



沁みますねー。


「水森かおり」さんの歌声が、

美しく、

優しく、

柔らかく、

切なく響きます。


抜群の音感と、

抜群のリズム感に乗せて、

「水森かおり」さんの歌声が響きます。


娘ざかりの時代を、

ニシン御殿が立つほどの時代を過ごした女性。


今は、ニシンが来なくなり、

ニシン御殿も寂れ、

華やかな時代が過ぎ去り、

自分も年を重ねて涙する日々が多くなった女性。


そんな女性の心情を、

「水森かおり」さんの歌声が、

その美しい声の音色を千変万化させ巧みに表現して行きます。


素晴らしい表現力です。


唯一絶対の歌姫「水森かおり」さんは、

決して唸りません。


決してリズムを不自然に揺らしません。


決して音程を不自然にずらしません。


常に、声を端正に響かせ続けます。


声の持つ音色の変化だけで、巧みに、

ニシン御殿の栄枯盛衰を表現しています。


その類稀な、余人がとうてい及ばない表現力は、

千変万化する美しい声の音色の変化から生まれます。


「♪石狩挽歌」、実に素晴らしかったですね。


心に沁み渡りました。



ではでは。