イトーヨーカドー福島店が閉店 経営合理化、39年の歴史に幕
 総合スーパー「イトーヨーカドー」福島店(福島市太田町)が6日に閉店し、39年の歴史に幕を下ろした。最終営業日は買い物客が行列を作るなど、JR福島駅西口の顔として親しまれてきた店との別れを惜しんだ。
 福島店は1985年にオープン。3階まである店舗では食料品や生活雑貨などを販売したほか、各種テナントが入っていた。親会社のセブン&アイ・ホールディングスは赤字が続くイトーヨーカドーの経営合理化策を進め、昨年9月に福島店と郡山店(福島県郡山市)の閉店が明らかになり、今年2月には北海道と東北、信越地方から撤退する方針を発表した。
 この日は、午前10時の開店前から店舗入り口に長い列ができた。オープン当初から通っているという福島市の女性(72)は、「あるのが当たり前だったのでがっかり。食料品以外も売っているので買い物が楽しかったのに」と残念がった。長女(31)と孫(6)の3人で訪れた郡山市の女性(54)は、「高校生の時、放課後に友人とよく遊びに来ていた。なくなるのは本当に寂しい。駅前から人がいなくならないか心配だ」と案じた。
 午後7時の営業終了後、吉田博之店長が「長きにわたるご支援ありがとうございました」とあいさつ。集まった市民らからは「ありがとう」と感謝の言葉が掛けられた。
 福島店の跡地利用は決まっていない。26日に閉店する郡山店は、セブン&アイのグループ会社「ヨークベニマル」(郡山市)が店舗を引き継ぐ。【松本ゆう雅】

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時移りこの世のさまの移りよう流れる雲になりゆく身なり

 

会社を辞める理由に、このイトーヨーカドーの福島店の開発問題があったかもしれない。当時は大店舗法のある時代で、商業調整協議会(商調協)というのが、商工会議が団どって、企業の出店を、商業者委委員と消費者委員と委員が協議して、売り場面積、閉店時間、休業日数を決めるものであった。その地元調整の部署にいて、毎年3店舗ほどを受け持って地元の人たちに根回しをする影の舞台であった。

地元の人たちを上手に説得できると、大騒ぎにならず決着がつくが、相手を怒らせると大騒ぎになる。大騒ぎになるということは、根回しが悪いということなのだが、社内では「難しい物件」として解決すると高く評価され、スムーズに収まると「優しい物件」となって評価されないという事態になった。

たまたま、福島では消費者委員に共産党系の人がいたようで、消費者委員を店舗案内に招いたことが福島新聞に書かれて、時の開発室長であった、のちの社長になる鈴木敏文氏に冷たくあしらわれ嫌な思いをした物件だった。

オーナーは福島交通で、地元の殿様企業だった。松本の時も松本電鉄がオーナーで、こちらの言うことを聞かないで、ともに商調協で不利な結果を思う。鈴木氏の出身地であった上田の町での商調協は、鈴木氏に対する委員の反応がすこぶる悪く、最悪のデパート並みの閉店時間と休日52日になり、最悪の事態となった。私には相性の悪い役員でしたね。だからやめたのかもしれません。

青春時代の思い出がたくさん詰まった時代でしたが、私の過去が「無」になっていく時代に来たようです。もうそれらの「仕事」が残らないのです。

私が手掛けた店舗が、すべてなくなります。府中、君津、市原、福島、苫小牧、松本も終わったかな。

福島が39年の営業で幕ということは、一世代ですよね。なんで共産党が嫌いかというと、大船の出店の時に共産党の反対者と向かい合ったことがあります。正面切っては大船とこの福島で、共産党と出会ったですね。共産党嫌いはそれ以来かもしれないですね。大学時代に民青の連中が教授会との断交で出てきたけれど、議長として退けたこともあったかな。マルクスは読んだけど、資本論を読んで矛盾を感じた。

当時の仕事柄多くの役員と地元に出かけて行ってもらったが、他の役員と違って鈴木さんだけは、開発の社員対応が違っていた。多分習近平に対する取り巻きの対応も似たようなものだとしたら、結果はろくなものではない。

福島のIYが閉店するのは、時代の流れであり、鈴木さんが「これからはセブンイレブンの時代だ」と言ったのは当たったが、中国出店を、伊藤さんの反対を押し切って進めたの鈴木さんだ。だがもはや中国事業は失敗したと言える。

あの人の姿を見ていると、小型の習近平に見えるから、これからの中国がどうなるかと言えば、良くはならないだろう。

どの企業も時代の変化に対応することで苦労していると思えるが、イトーヨーカドーという企業は、私の青春時代でもありました。

福島は私の生まれた土地なんですけどね。ベニマルに誘われたのだけど、入社していたらどうなっだろう。すごいね、半世紀も前の話ですよ。笑えますが、人生って、何でしょう?

妻とヨーカードの店が無くなって、「自分のかかわった店が全部なくなる」と言ったら、「あなたの歴史が消えるわね」と、さらっと言ってくれました。

老兵は消えゆくのみですかね。昔読んだ歌をすこし手直しして・・・

 

  ただ耐えることを自らに強い いま蝉鳴きやんで終わりゆく夏

  生きる命が限られて生きる時代が限られる 明日天気になあれ

  黙しつつ野に咲く花のすがしさを生きざまとみて坂道下る

  光あれば光の中を歩みたし重い扉を押し開ける夢

  へのへのもへじ田の案山子そんな顔しておれをみるなよ

  悔し紛れを言いながら握った拳は愚~であるのだ

  赤とんぼ夕日のどかに群れている私もとんぼ極楽とんぼ

  秋すぎてはははと笑い老い蜻蛉きえていきます日当りのなか

 

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もはや辞世の歌にちかいかも・・・笑笑