日本が人材不足を嘆いて久しいが、私が描いていたことの一つの事例ができたっことに拍手を送りたいし、他の産業界もこれに続いてほしいと思う。これこそアジアの発展に貢献できることだし、日本的な発想だと言える。

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20242201645 教育NHK

フィリピン 日本の海運会社設立の船員養成大学から初の卒業生

日本の海運業を支える船員の人手不足が課題となる中、フィリピンで日本の大手海運会社が設立した船員を養成する大学が初めての卒業生を送り出しました。

初めての卒業式を行ったのは、日本の大手海運会社の「商船三井」が現地の船員派遣会社とともに6年前にフィリピンの首都マニラ近郊に設立した大学です。
この大学では、船の操縦を疑似体験できる最新のシミュレーション装置や貨物船の実物大の巨大なエンジンなどを使って教育と訓練を行い、高度な技術を持つ船員の養成に取り組んでいます。

20日開かれた式典には新型コロナウイルスの影響で卒業が2年遅れた1期生のうち、およそ90人が参加し、商船三井の橋本剛社長が「知識と培った経験を最大限生かし、新たな道を切り開いてほしい」とあいさつしました。
日本の海運業では、船員の人手不足が大きな課題となっていて、外国を行き来する外航船の船員は70%以上がフィリピン人となっています。
この大学の卒業生のうち半数は、日本の大手海運会社で航海士や機関士として働くことになっているということで、日本の会社で働く予定だという男性は「私たちを支えてくれた関係者にとても感謝しています」と話していました。

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疑問としては、卒業生のうち半数?と思うのだが、全員ではないの?と思ったりもする。

アジアにおいて、現地で産業大学や専門学校を、日本の産業団体が作り、日本に優先的にできる仕組みを作ることだろう。高知県の漁協が、南太平洋の島国から、かつ釣り漁師の育成を手掛けている話があったが、国家政策として手掛けるべきだろう。

 

実はわたしが2009年から2018年までインドにあるチベット子供の村(TCV)という亡命チベット人の学校組織の支援活動をしてきた折に、この学校が経営する職業訓練校があって、その学校へ年2回、訪ねていたのです。もう資金切れで、支援に行けなくなったのですが、この時に、日本の企業や業界が、インドで専門学校を作って、日本語も教えて、日本への就職をあっせんできるような組織にできたならば、と思ったものでした。

今朝NHKのニュースで、この卒業式に模様を見ましたが、日本の対外戦略として、『教育』+「職能」をセットにして産業界の協力を得ながら、進めることを願ってやまない。

チベット人の救済のためにも、看護師や介護士などの学校も必要だろう。学校を先に展開すべきだと私は思う。

日本は人口が減りへり続ける中で、人材確保の手を考えるべきだと思うのだが、いかがなもの。

文部省も産業界も、JICAも加わって、戦略的に考えるべきだと思う。

三井商船の後に続く企業の現れるのを望みたい。