朝食後にブルームバーグの記事帳を作る。毎日、ブームバーグの記事を記録していくと、膨大な情報になるだろう。今日は6本。中国の中植が破産申請のニュースがいち早く取り上げられていた。

YoutubeではまだUPされていない。

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Bloomberg News

0231127国投資家に8兆円余りの損失も-巨大な「影の銀行」中植に刑事捜査

202416【米国市況】S&P500は小幅高、週間では連騰ストップ-ドル乱高下  

202416イエレン財務長官、米経済はソフトランディングを達成した       

202416 トランプ氏は民主主義の脅威、バイデン大統領が議会襲撃3年で演説  

202415 中国シャドーバンク大手、中植が破産申請-不動産危機で急転落   

202416 これは恐らく第2次世界大戦後で最も重大な大統領選挙だ」          

202416 UAW組合員の歴史的な賃金上昇、米全体の12月賃金を押し上げ     

202415日「まず賃上げ」「物価上昇上回るの当然」-国内企業幹部は前向き      

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昨日AIの問題を取り上げたが、確かに未来の姿は見えてこない。

斎藤幸平氏のマルクス主義的環境論が話題になって、『人新世の「資本論」 』が日っとしてブレイクしているが、それに対する批判として、『自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠

 (PHP新書)柿埜 真吾 』というのが読まれている。若い世代での「マルクス読み」と「資本主義論」との対論

といえるでしょう。

書評を読むと、ちょっと、斎藤さん不利かも。一例、

『レポート ソートラティ5つ星のうち5.0

脱成長コミュニズムへの警鐘 023428日に日本でレビュー済み

最近の脱炭素の流れに乗じた反資本主義思想の台頭が目に余る中、非常に貴重な本だ。脱炭素、カーボンニュートラルはいまや世界的な風潮になっているが、問題の性質上、異論を許さない全体主義的な活動と親和性が高い。そのために、環境保護に名を借りた、反資本主義活動が紛れ込むようになった。

私たちは、地球が壊れても生きていけないが、その前に資本主義が壊れても生きていくことができない。いま台頭している脱成長コミュニズムの思想は、地球温暖化よりも恐ろしい。この本で、そのことをはっきり再確認させてもらった。

資本主義か共産主義かという議論は、30年前に決着がついたはずと思っていたが、「人新世の・・・」というベストセラーの登場で、相手チームはまだ再興を諦めていないことが分かり驚きだ。このような著作を放置せず、同世代の若い研究者がきっちり反論してくれていることに頼もしさを感じる。

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斎藤氏の論が、「脱成長」の論旨があって、マルクス陣営の、特にドイツ系の環境保護論的な時流の先端にいるのが見えてきて、これもいささか党派的な傾向かなと思える。

マルクスの理論はもはや古くなり、現代の研究者には支持されない論理となっている。

 

2018-12-23

マルクスの労働価値説と剰余価値説は正しいのか - 新・暮らしの経済手帖 ~時評編~ (hatenablog.com)

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それでも、まるくすを持ち出すのは、マルクスの求めた労働者階級の「救済」を「善」とし、ブルジョアジーを「悪」とする見方によるものでしょう。見方を変えると、斎藤さんは、労働者ではないんですね。ロバートキヨサキ氏のいうところの「金持ち父さん」の典型なる。彼の労働ではなくて、「大学での授業」そのものは「労働」ですが、その内容をまとめて本にして、売り出して、売れると印税が入ります。株の配当を得るのと同じ仕組みになり、不労所得になります。

不労所得をえることができる人たちは、ブルジョアジー階級です。

マルクス主義には、「民主政治」を否定する

 

マルクス主義批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 (2023/11/10 13:29 UTC )

代表民主制の否定#マルクスの「無法・無国家共同体」とレーニンによる実現」も参照

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マルクス自信が矛盾している。発展大海説を唱えて資本主義は滅んで発展するというのは、近代資本主義の先に共産主義が誕生すると言うのに、その近代を否定してしまう。「近代文明の先に社会主義になると言うのならば、資本主義を飲み込んで、その上に現れる姿というべきものでああろうに、なにえ何を急いだのだろう。資本論第一巻がマルクスの生前に出されて、2巻以降は死後、エンゲルスによって出されたという。

ウィクペディアで、マルクスの「資本論」「マルクス経済批判」「マルク主義批判」を取り揃えてみた。

私としては、「労働価値説」は成り立たないと思っていたら、」

1985年に経済学者トーマス・ソウェルは、「資本論」は巨大な知的偉業であるが、経済学への貢献は事実上ゼロであり、マルクス経済学者でさえ、マルクスの経済分析ではなく、イデオロギー的、政治的、または歴史観のためにのみマルクスを用いている。

と、説明されており、さらに、

森嶋通夫[編集]

経済学者森嶋通夫『マルクスの経済学』(1973)において、資本主義社会が価値および剰余価値をも生産し、さらに、利潤の根拠として搾取が存在することを明らかにすることが『資本論』の中心テーマであると指摘したうえで、

資本主義において産業が正の利潤をあげることができるのは、正の搾取率が成立しているとき、しかもそのときに限られる、すなわち、労働者が資本家によって搾取されていることが、全産業に正の利潤をもたらすための必要かつ十分な条件であるという「マルクスの基本定理」を数学的に証明した[159]

マルクスの基本定理は、資本家による労働者の搾取が、正の利潤をうみだす一組の価格一賃金の存在にとって、いいかえれば、資本主義経済の存続の可能性にとって必要かつ十分な条件であることを主張している[160][161]

マルクスは、資本主義は搾取によって、収益的でかつ生産的な体制であるがゆえに、資本主義体制は拡大するとみており[162]、『資本論』の中心テーマは、資本主義の存立可能性と拡大可能性である、と森嶋は指摘する[161]

このように森嶋は、資本主義義の成長性と存続性の根拠として搾取を位置づけるが、他方、マルクスは崩壊へと至る資本主義のいわば原罪として搾取を位置づけていたのであり、両者の資本蓄積論の捉え方は正反対である[161]

とあり、この「森嶋道夫」を調べたら、高田保馬先生と青山秀夫先生に学んでいて、弟子に小室直樹がいるとあった。

私の本棚にある本が栂ッて行く。楽しい。

 

2024/01/06近代社会の経済理論 浪曼書房500円注文受付

注文しました。

現代の経済理論からみたマルクス 価値・搾取・成長

もほしいけど、マルクスについては私は執着がない。

おそらく、マルクスでは、AI時代の世界を動かせないでしょう。むしろAIによって否定されると思います。

斎藤さんの本も、ドイツの左派系の論理の上に展開したものと思えるので、マルクス用語で説明している限り、壁を乗り超えることは難しいかもしれない。環境問題についても、古い資本主義陣営に対する批判のネタとして「エコ」をネタにするのは、中国を見ている限り限界になるでしょう。斎藤氏の「学者としての立ち位置」の問題になるでしょう。『エコ問題』を取り上げて、現代にマルクスを再興しようと考えているのでしょうが、むしろ「貧困と格差」問題に焦点を充てるべきではないかと思う。

『資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』ブランコ・ミラノヴィッチ

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2325 今日は土曜日ですね。

注文日202417日合計¥698 注文番号 249-1830939-2328650

110日から113日の間に到着予定

不平等について―― 経済学と統計が語る26の話 ブランコ・ミラノヴィッチ

1230 今夜は森島道夫氏のことを知ったし、先ほど注文した「不平等について」のフランコ・ミラノヴィッチは、「資本主義だけ残った」の著者だ。不平等をどのように解決していくかが、資本主義の課題になる。

それと、マルクス主義的環境論に対する「レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換」という《レジリエンス》という思想の出現をしった。

世界は動いている。2045年のAI問題とレジリエンス

レジリエンスの定義の部分を写しておきます。

Through this book we will explore resilience in both systems and people. Accordingly, we frame resilience in terms borrowed from ecology and sociology as the capacity of a system, enterprise, or a person to maintain its core purpose and integrity in the face of dramatically changed circumstances.

この本を通して、私たちはシステムと人々の両方における回復力を探っていきます。 したがって、私たちは生態学と社会学から借りた用語でレジリエンスを、劇的に変化した状況に直面してもシステム、企業、または個人がその中核的な目的と完全性を維持する能力として組み立てます。

本書では全体を通して、システムと人の双方に関するレジリエンスを検証してゆきたい。そこで、生態学と社会学の分野から表現を借用し、レジリエンスを「システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したとき、基本的な目的と健全性を維持する能力」と定義する。

 

「レジリエンス 復活力--あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か 」単行本 2013/2/22

アンドリュー・ゾッリ (), アン・マリー・ヒーリー ()

の中の定義だ。

→《日本人にとっては、「レジリエンス」などと言われる行動は、当たり前に取っている行動何ですね。それを日本人は無意識の行為として行っているのです。1月二日の羽田の飛行機事故で、乗客が一人も死なずにすんだ行為は、『劇的に変化した状況に直面しても秩序(システム)を維持すると言う能力』、これは、国家的危機の時に発揮されています。レジリエンスの習得→日本的社会を目指す。地動説的感性で他者を思わない自己中的行動では、レジリエンスは獲得できないでしょう。

AIとレジリエンス、さらにエコロジーとの関係は、ますます日本的社会、文化が学ばれるのではないだろうか。》

と思う。

2025年に向かって、環境問題がテーマになるかもしれないが、左翼と言うか共産党系はイデオロギー的に言い出すのだろう。

さて、寝ることにします。