石平さんの面白いニュース解説です。

14 Okt 2023

「宦官政治」の台頭と李強首相の異様 「中金報告」が示す「普遍的貧困」の事態とその危険性

 

*中国ではどんな王朝でも権力・権威が分散できない・本当の意味で「忠義」が存在しないって感じます。これを脱した中国の可能性を石平さんにお伺いしたい。哲学的に何が必要なのか。日本でも決して欧米型民主主義なるものが、上手く行っているとは思っていません。でも天皇・皇室を擁している事、天皇が民を国の宝だと考える伝統が在ることで何かバランスが取れているのかなと思っています。石平さんは如何お考えでしょうか。

「宦官政治」の台頭と李強首相の異様 「中金報告」が示す「普遍的貧困」の事態とその危険性

*蔡嵜を見付けると喜ぶ石平さんが面白い。彼の人となり略歴が知りたいですね。国民の92.6%をその他の国民と称する社会主義国家にはワロス。ここで言う資産とは、正しくは純資産ですね。

*オオこネいってのが…何代にも渡って安泰なのが凄すぎます。何者なんでしょうね。正に現代の宦官⁈

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「蔡奇」という人物・・現代の宦官

0:50 宦官の歴史

5:00 蔡奇について

20:00 李強との関係

21:00 経済の話・・中国国債金融有限公司の2023年財富報告についての話・・面白い!

    中国における貧富格差の問題、中産階層の不在・・内需の欠如!

 宦官というのは、中国ではなくならない存在ですかね。私が中国に旅した2010年のときに、ガイドをしていた小柄の大学生が、「宦官っている?」と聞いたら、しばらく考えて、「今でもいますねぇ~」という答えが返ってきた。『ゴマすり』は誰にでもわかるのかもしれない。彼女は翌年早稲田に留学する予定だと言っていたが、どうなったかな。2010年だから胡錦涛時代かな、一番おだやかな時代に思える。2012年には江沢民時代になって「反日運動」が激しかったと思う。

 どちらにせよ、日本とは背景がかなり異なる。

しかし、一人当たりの資産が日本の10分の1と言い、貧富の差がアメリよりも大きいか同じくらいだというのだから、何をかいわんや、である。

 むしろ問題なのは中間階層があまりにも少なくて、結果需要不足に陥る。

不動産バブル崩壊後の不良債権処理問題で、これもいろいろインチキな手法でごまかすのだろうが、いずれにしても正直にやらないと、解決も時間がかかるし、回復にも余分な時間がかかり、おそらく今世紀の末ごろまで影響が出ているのではないだろうか。

影響の範囲は、人民元の出回っているとこところに限られているように思いますが、中国からは『逃げるが勝ちでしょう。』

それでもですね、中国の経済成長期は失敗ですね。つまり高度成長期に中産階層を形成させるのが成果になるわけで、アメリカの独立戦争以後の経済発展が生み出したものが、つまり、アメリカンンドリームで、『中産階層』を生み出して、大量消費社会を形成して、先進国のGDPの構造が、内需型、つまりGDPの構成比で、需要が60%を超える社会を生み出すことに有ると言ってよいでしょう。だとすると、あれだけGDPの規模を大きくしても、その実態は巨大な発展途上国に変わりはないと言えます。

つまり、内需が小さくて、供給が大きすぎるということは、バランスを崩していますから、需要が拡大するかあ、供給を減らすかになるので、需要が拡大しなければ、供給過多になり、その過多の部分をどこで処分されるか、ということになるけれど、その分、生産に見合う取引での需要がない限り、損失のままとなるわけでしょうから、需要に見合う供給調整が行われる。つまり中国の場合は、より一層の縮小減少にならざるっを得ないということになるでしょう。