名護市の市長選挙で保守派の候補者が勝利しましたが、注目すべきは、年代別の候補者投票率ですね。50代以下が現職候補に投票していることです。年配層が、革新候補者で、これは理念的な思考が強く、若い層は現実的だと言う事だと思うのです。この傾向を、私は時代の変化と読みますが、リアリズムの人たちが増えてきたと言うことでしょう。

 それとまた、革新勢力の実態がみえてきたと言う事でもあるかと思います。革新的勢力の魅力がなくなってきていること。むしろ革新派勢力のリアリティの無さが、魅力の無さに見えていることでもあるでしょう。

 沖縄の地方都市とは言いながら、基地移転問題で政治的課題としては大きな意味を持つけれど、政治の局面への判断がリアリズムによって判断されることは決して悪いことではない。戦後の日本政治の革新勢力は、ある種の理想主義的な意味を持っていたが、革新勢力が中国と結びついていたりして、政治家の清潔性が消えている様に見られるようになっている。

 左翼候補が、理念的にも、また政治家としての清潔さにおいても魅力的でないと言う傾向が、もっと左翼的である沖縄で現れたことの意味は大きい。また通常高齢層が保守で、若年層が左翼的と言う見方は、もう終わった。と言うのも戦後70年過ぎて、左翼的国家の現実が見えてきて、左翼的であることの魅力が失せたことだ。

 赤旗の読者が減っていて、その経営が危うくなっていると聞くが、共産党の支持者の高齢化とこの投票の年代層の結果は一致すると思える。共産主義がもはや正義を示さないのだ。単なる野党に過ぎない事、反対の為の反対であり、政党自体に民主主義が無いことなどが、明らかになってきて、社会党や社民党の消滅傾向に対して、生きながらえているのは、ある種の宗教団体に近いからだと言える。

 野党の退潮と、リアリズムの政治への復権が、次回の参院選でどのように現れてくるか楽しみだ。自民党の親中的体質に対して、NOの傾向が現われて、保守的野党への投票が高まるのではないだろうか。いずれにせよ、日本の政治が徐々に覚醒されて、極東裁判での植え付けられた自虐思想からの離脱が起こることを期待したい。最終的に、日本の憲法改正が実現すれば、それが世界への最大の貢献になることは間違いない。

 要するに、軍隊を持たせないと言う戦勝国の論理に対して、戦後70年を経て、日本の軍事的存在が世界の安定に不可欠であることが証明されてきたと言ってよい。それはまた、第二次世界大戦の戦争の論理をみなおすことになるだろう。日本が自らを正当化するためにも、世界の平和に貢献すると言う積極的態度を取る時代になってきたこと、また世界がそれを求めていることが、実証されてきていると言うことでしょう。次世代の為に、憲法改正が日本の政治課題と言えるでしょう。ただもうしばらく時間が必要かもしれないが、台湾有事に対し、日本国民は決断を迫られている。中国と言う「行動基準の違う」国が、日本の平和を脅かしていることは間違いない。幾隻かの空母は、日清戦争前に、近代的戦艦を日本に見せつけて脅しを見せた様子と似ている。かの国のやることは、パターンが同じなのだ。日本はそろそろ本来の在るべき姿に戻り、世界に貢献すべきだろう。日本を帝国主義とし、アジアを侵略したと言う論理は、アメリカの論理であったが、極東裁判におけるインドのパール判事の「日本無罪論」をもっと多く日本人は学ばないといけない。本来、日本人が一番学ばなければならないのが、パール判事が明らかにした内容であろうと思う。

 戦後の日本の役割、第二章が始まるとも言えるが、岸田さんではその役を果たすには、技量が無さすぎだ。日本の平和と世界へのさらなる貢献の為に首相交代を強く望む次第です。