2012年の国家予算の比較


アメリカCIAの情報誌から


        歳入.....................................................歳出       人口..............................差額...........1人歳入...歳出....負担

アメリカ .....209兆5250億円...........310兆6490億円............3億1400万.........-101兆1240億.......37.............99.............3.2

日  本 ....172兆.1250億円..........218兆4500億円............1億2600万.........-.46兆3250億.......137...........173...........3.6

中  国........156兆2300億円...........172兆6350億円..... .13億5700万..........-16兆4050億.........12.............12.............1.2

ドイツ...............128兆4350億円.........128兆4350億円.....................8200万...............0.................................157...........156..............0

フランス........113兆9850億円..........123兆9300億円.....................6200万...........-10兆.........................182...........200.............1.6

イギリス...........84兆6515億円..........100兆5550億円.....................6200万...........-16兆.........................137..........162.............2.6

ロシア................35兆1050億円.............35兆1900億円............1億4000万...............0...................................25.............25...............0

サウジアラビア...26兆7155億円..............20兆0855億円.....................2700万..........+3.3兆..................................................................

韓  国...........21兆7520億円..............21兆1820億円.....................4800万...............0....................................45.............44...............0

インド.................14兆5775億円.............23兆8850億円...........12億3000万..........-9兆3075億円.......1.2.............1.9.............0.8  ギリシャ............9兆2395億円...............10兆8800億円.....................1100万...........-1兆6405億円.......84.............98............14.9.


イギリスが6位で、7位イタリア81兆/86兆、8位ブラジル77兆/72兆、9位はカナダ58兆/63兆、10位はオーストラリア44兆/45兆、11位がスペイン41兆/50兆、12位がロシアで13位オランダ30兆/33兆、14位がサウジ、15位ノルウェー24兆/18兆、16位がスェーデン24兆/25兆、


日本の国家予算というのは、どうしてこんなに大きいの。比較してみて驚いた。

国民一人あたりの負担で考えるとどうなるか。

アメリカは一人国の運営に負担する金額は37万円、だけど国家が一人に使うお金は99万円であるから60万支出増だ。

日本も一人当たり137万円負担して、国は173万円使うから、40万円支出増。

中国は12万の負担に、12万円の見返り、つまり一人あたりの差引なし。ただし差額負担が1.2万円。日本は3.6万円。実勢感覚でいうと6倍すると日本と同じ感じになるから、72万円負担して、72万円分の見返りがあって、でも7.2万円の借金をもつことに。日本の倍の負担。

ドイツやフランス、イギリスのレベルを見ると日本より高い負担をしていて、国の見返りも高い。

日本の場合、国民が国債という形で国に貸し付けているから、歳出の173-3.6=159.4万円が国が国民一人あたりに使っている額となる。


財政学に詳しいわけではないけれど、国家が破壊するときは、この国家予算のバランスがとても崩れてしまう時だろう。

日本の財政規模は世界で2番目に大きいということは驚きであった。ドイツとロシアは均衡財政である。

歳出歳入の差額の負担が国債などの国の借金に当たるわけで、ギリシャがその負担額が大きく、これはまさに国民一人あたりの借金だ。この国債が外国に債権を持たれているからだ。

日本の場合、国民が国債を持っているので、国民が国に貸し付けている形。中国の国債は、実際のところ国家企業が請け負っているので、実質国民の直接負担になる。つまり債権の回収するには増税するしかないということになるのと、実際には紙幣を発行しているのと同じだが、インフラを防ぐために国債という形状にしている。

日本の場合不良債権を抱えた銀行を一時的に国家が支えて税金を投入した。しかしそれは回収された。中国の場合、不良債権は直接、国家の不良債権となってしまうから、増税でその分を補填しなければならなくなる。

国営銀行は国営企業と組んで金を貸し付けて利益を上げさせて、不良債権分を回収しなければならなくなる。または貸はがしが起こる。資金を回収されると企業は回転できなくなってしまう。
なるほど、そうなると中国は貨幣印刷し続けるか、国債を増やしてもつまり同じことになる。ドルを大量に売り出してもし取り手がいないドル安になるのと、国内ではインフラが進む形になる。

不良債権あ表面化すると中国は増税とインフレが同時に興る可能性が出てくるのか。日本はデフレになって国債の金利も低いままで推移したがインフレになると大変だ。

このyさんからこの予算を見ると、中国の場合、民生に回っているお金は少なくて、軍備や環境対策やインフラなどで、さらに公共負担が増える。さらに食糧の輸入とエネルギーの輸入が増加していくと、人民の負担はますます増大しそうだ。

GDPに占める消費の比率が極めて低く、公共投資に依存している限り、財政の破たんがソビエトのように起こるかの世は否定できない。

北朝鮮が2000万人の人口を増やせないのは生産力がないからで、それで軍備に金雄つぎ込んでいる状況は、すでに国家財政としては破たんしていて物乞い外交をしなければならない状況なのだろう。


やはり、日本や欧米の国の国民の豊かさがこの予算からも見て取れる。サウジはまた特別である。インドも面白い数字で、研究対象だ。

国が一人当たり公共投資や福祉費用を含めて、国防・エネルギーなどで支出する金額は日本は欧米並身ということで、国民は国家からそれなりの支出を受けているということだ。


経済が成長して納税額が増えれば、歳入と歳出の差が減ることになる。だから日本は経済再生が急務であり、国家予算規模的にも世界でもすごい国だと言える。

やはり戦前の国力と戦後の国力の相違は、軍事費の負担を戦後軽減されて、民生部門やインフラに回されたという事情が大きいだろう。その例をもとにすれば、中国が環境問題をおろそかにしていて軍事費の増大にはしればいいことはない。

改めて日本という国、その国民が戦後作り上げてきた国の姿は、もう一度見直されていいのではないかと思う。

中国がどれほど栄華を誇ることに政治的に動いても、アメリカや、欧米と組している限り、日本は中国にこびることはない。むしろ中国で不良債権問題がおおきくなって地方政府の財政破たんが表面化したときにどうなるのか。それは中国人自身の問題であろう。