2011.11.10(金) 入院2日目

 

仏教の勉強をする。仏教伝道協会の「仏教聖典」を読む。

 

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仏教を信ずるものは、すべてのもののありのままの姿、すなわち<空>の教えをしっているから、世の中の仕事、人間の間のいろいろなことを軽視せず、そのまま受け入れ、それをそのまま悟りの道にかなうように「する。

 

 

人間の世界のことは迷いであって意味がなく、悟りの世界のことは尊いという二つにわけることなく、世間のすべてのできごとの中に悟りの道を味わうようにする。

 

 

無明覆われた目で見れば、世間は意味のない間違ったものとなるだろう。知恵をもって明らかに眺めると、そのまま悟りの世界になる。

 

 

ものに意味があるものと、意味がないものと二つがあるのではなく、善いものと悪いものとの二つがあるのでもない。二つに分けるのは人のはからいである。

 

 

はからいを離れた知恵をもって照らせば、すべてはみな尊い意味を持つものとなる。

 

 

<仏昇切利天為母説経典から>