インドから帰国しました
投稿日:2011年11月04日 19:59 カテゴリー: 未分類
インドへ10月のいい時期に20日間も出かけていましたので、山にはいけませんでした。当然ですが。
何でインドへという質問もあろうかと思います。決してトレッキングではありません。これでインドへは最初の個人旅行を入れると9回目になり、8回はチベット仏教の最高権威者のダライラマ14世がお住まいのダラムサラに出変えています。いまから6年前の2005年に亡命チベット人の子供たちの支援活動をしているグループをきっかけに里親になりました。それ以来の付き合いで、2007年に初めてダラムサラを訪問してからになります。最初に所属した団体のリーダーの行動に疑問を持ち、離れて独自のグループを作り、年に2回ほどインドに行くようになりました。
このヤマレコの皆さんには、チベット問題など縁遠いかも知れませんが、中国のチベット支配に反発して、ヒマラヤを歩いて越えてインドに亡命するチベット人はすくなくありません。
インドには亡命チベット人が約8万人ほどすんでいます。チベット人は中国のチベット本土や四川省・青海省などに約600万人すんでいるので、ごくわずかですが、ダライラマ法王を慕って、インドに来るチベット人は多いのです。
ところが2008年のオリンピック以後国境がかなりきつく封鎖されていて、現在はかなり行き来も大変です。2006年にYOUTUBEに国境で中国兵がチベット人を射殺するという映像がヨーロッパ人によって映像が流されて、とても話題になりました。
中国はチベット人が反抗したから撃ったといい逃れをしましたが、だれも信じていません。今回その時に一緒に雪の中を歩いていた少年に出会いました。その子はもう21,2歳になっています。その子のいる学校へ行ったのです。
Youtubeの私のチャンネルにそのうちUPします。身元がばれると中国にいる親たちに被害が及ぶので慎重にしないといけません。
彼らは、雪の中を10日間のまず食わずの状態でヒマラヤを越えてきました。
事件に出会う2日前から食料は尽きていたそうで、雪と水だけで歩いていたそうです。もうこの話を聞いているときは、言葉に詰まりました。
おおかれ少なかれ、インドにいるチベット人は亡命チベット人の2世や3世、4世を除くと、ヒマラヤを越えてきた人たちで、同じような体験をしていますが、この事件のときにいたことがすごいですよね。
そのことが真実であると、その男の子は言いました。女の子もいましたが。
二人は今、職業訓練学校で縫製の技術を学んでいます。インタビューした二人は、銃撃のときに荷物をみんなその場に捨てて逃げたので、身元が割れてしまい、帰国すると死刑にされるので帰れないといっていました。

私たちはこういうチベット人がインドで暮らしていけるような手立てを作るために支援活動をしようと思っています。
山登りも、百名山を終えたら、インドに集中しようと考えています。インドもトレッキングコースがたくさんあるので、いつかは歩いてみたいと思っていますが、そのスケールは日本の比ではありません。来年はラダックに陸路でいくかもしれません。

インドは今著しく変化しています。日本の昭和40年ごろの高度成長時代のようです。日本でリタイヤーした技術者の方、職人さんなど、インドで教えることがたくさんあります。中国よりはインドで技術を教えてあげるような仕組みはできないでしょうか。恩知らずの中国より、支援して絶対に楽しい人だちですよ。チベット人の若者たちにいろいろ教えてあげることがたくさんあります。また報告しますけど、関心ある人、コメントくださいね。
日本での協力者を求めたいです。