「雨のち晴れの記」への書き込みも随分久しいように思える。

6月にも出かけていったが、報告もきちんとしていないままで終わっていた。今回は7月25日の夜に出かけて26日から30日の朝まで現地に滞在した。

6月の後半に江川さんと古川さんが出かけて、私はいかなかったが、今回は古川さんがイスラエルに旅行に一っているので私がサポート役になった。

今までの印象とはちがって、江川さんに対する現地スタッフの理解が以前とちがって、とても良くなっているように感じた。これも繰り返し訪問していることの成果で、相互の理解が出来つつあるからだろう。

今回は4ヶ所でマッサージを行った。毎日13人から16人以上の人に江川さんはマッサージを行い、昼飯も食べることが出来ないほどであった。29日はスタッフに対してマッサージを行った。

彼女の献身的な行動にはいつも感服する。彼女自身若いときに交通事故にあい、死にかかっている。そのリハビリの中でであったマッサージ技術で、根本的に金儲けで技術を習得したわけではない。人のためになるならばという、多くの人が大病したり、リハビリでよくなればというために行うマッサージである。

「ダライラマの言葉」のテーマで書いた(まだ1回だけど)<私」>を利用してもらう、というテーマそのものなのだ。その献身的な態度がすこしづつ理解されてきていることがうれしかった。

ボランティアセンター(通称ボラセン)からの仮設住宅に住む人たちへの毎週行事予定の通知の中で、集会場で行われるマッサージボランティアには「何々式マッサージ」といかつく書かれているのだが、彼女のマッサージには「江川さんのマッサージ」と言うことで案内されている。

ボランティアに来ている若者たちとも親しくなった。

私も66歳と言うことで肉体労働はやはり体に来るので、積極的には出来ない。本当なら後片付けや汚泥浚いなどしたいけど、1日と持たないだろう。

若い人たちが活動しているのを見ているのもいいものだ。この活動も1年以上続くことになるだろう。江川さんがこの町に来るきっかけとなった渡辺さんのお宅で、滞在中は夕食やお風呂などをお世話いただいている。とても感謝です。やはり東北の人は被災された人たちも含めて温かい。

仮設住宅の人たちもこの夏の暑さには大変なのだが、皆さん前向きになっていて頼もしい。詳細に立ち入ればきれいごとで済むわけではないが、がんばっていられるこの人たちに負けてはいられないと思う。


今回であった若者の中に、関西の大学生で防災工学を学んでいる女学生がいて、この経験から多くのことを学んでほしいと思った。防災がハードの面から論じられるけれど、ソフト面をそれに取り入れた考えをしていきたいという。大学院まで進んで学んでいくという彼女に、すがすがしい思いを感じた。ぜひがんばってほしい。このボランティアに来ている若者一人ひとりに、声をかけていい人生を過ごせるように励ましたいと思った。

ジジイの余計なことかもしてないけど、自信を持って生きてほしいな。