防衛医大は比較的お金のかからない庶民の病院のようだ。

 

防衛大学付属病院ではなく、防衛医科大学校という専門学校扱いの医科大学校の病院ということで、普通の大学病院とは異なり、防衛賞の管轄で、医者は全員「医官」である・・・という話。

 

戦争が始まったら、一般人は相手にできないのかな・・・。

 

診察を受けたとき、ブースに通されると、先生一人で看護師がいない。先生はカルテを書き、紹介状への返事を書き、ctスキャンの予約を自ら電話して取る。

 

「先生、看護師さんいないんですね。なんでもお一人でやられんですか?」

「うん、軍艦買う金はあっても、そういう金はないの」

「はぁ、たいへんですね」

話を聞きながら、手は動いている。

「先生、週末スキーに行くんですけれど、いいですか?」

「何考えてんの、無理でしょうこんな状態で!」

「だめですね・・・やはり」

「先生、仕事の関係で、連休前あたりに入院したいんですけど」

「だめです。こんなに狭くなっているんだから、早く切っちゃあないといけないから来月2日以降ベッドが空き次第電話しますから、入院してください。一階の会計のところに入院申し込み書があるから、それ持っていって記入しておいてください」

「はい、わかりました」

「では、お小水とレントゲン取ってきてください」

「はい・・・・」

 

あれから1週間が過ぎて、今日が2日で、一日過ぎたけど、お呼びはない。

 

うーん、どうも脅かされた気がするな。たぶん、だいぶ先かもしれないな。

この1週間、正直気が重い日々だった。自分でも病人を意識してしまう。

食べるものも入院に備えて注意して、食べたいものも食べないでいる。

でもかなり先に伸びそうだと思うと、体力をつけておかなければならないから、おかゆばかりで過ごしてられないい。明日は韓国料理で焼肉を食べよう。

 

今日、友人とばったりであった。彼の事務所で思い切り病気のことを話したらすっきりした。

 

大いに話したほうがいい。抱え込むと気がめいって、ほんとに病人になってしまう。病人というのは体の異常にもとづいて心が病むでいる人のことを病人というのだ。

 

体に異常があるだけでは病人とは言わない。それは病気であって、病人ではない。どうです、この意見、ダメ・・・

 

良いと思うんですが。