パウエル議長のハト派発言を好感 | 経済あらかると

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 ジャクソンホールで23日に行われたFRBのパウエル議長講演が、予想よりもハト派的であったため、市場では利下げ期待がより確かなものとなり、長期金利の低下、株価の大幅高となりました。ドルも下落、ドル円は144円台前半となっています。

 

 パウエル議長はこのところインフレは著しく改善したと評価、その一方で労働市場でのリスクが高まっているとの認識を見せ、これ以上の雇用の減速は望んでいないとも言いました。

 

 つまり、インフレリスクが低下した一方、雇用悪化のリスクが高まり、両者のバランスが明らかに変わったので、金融政策の姿勢を転換する必要があるとしています。利下げ幅には触れていませんが、市場では年内どこかで0.5%の利下げに出る可能性が高いとみています。

 

 この発言を受けて、10年国債利回りは3.8%を割り込み、2年国債も3.909%まで低下、ダウは講演後に400ドル高、ナスダックは300ポイント高で反応、最後はダウが462ドル高、ナスダックは258ポイント、S&Pは64ポイント高となりました。