雇用統計後にGDPナウ3.1%成長に | 経済あらかると

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 米国で景気減速懸念、スタグフレーション懸念が出ていましたが、5月の強いISM非製造業、雇用統計を受けて、アトランタ連銀は2Qの「GDPナウ」を年率3.1%成長に引き上げました。

 

 金利高の中で減速が懸念された個人消費が2.8%増、国内民間投資が7.7%増と好調なことが寄与しています。今年1-3月のGDPが年率1.3%に減速したものの、4-6月には早くも大きく反発する予想となりました。

 

 米国では間もなくFOMCが開かれ、メンバーによる経済・金利見通しが提示されます。その直前に強いGDP推計がアトランタ連銀から出たわけで、FRBメンバーもこれを見ているはずで、実勢からすれば年内の利下げは難しい状況になっています。

 

 個別のFRB幹部からはタカ派的な発言もあり、政治圧力を受けたパウエル議長が他のメンバーに利下げを説得できるのか、「ドット・チャート」は議長のリーダーシップを見るうえでも参考になりそうです。