3月の米国ISM製造業指数が17か月ぶりに50超の「拡大」を示したことから、米国長期金利が大きく上昇、株価はダウが240ドル下げとなりました。
イースター・マンデーで取引が薄い中、ISM製造業が3月は50.3と、前月の47.8、市場予想の48.5をともに大きく上回りました。これを受けて年3回の利下げ機運が後退、10年国債利回りは4.3101%と、前日の4.1940%から大きく上昇しました・
指数の内訳をみると、先行指数的な新規受注が51.4と、前月の49.2から上昇、生産指数も54.6と、前月の48.4から大きく上昇しました。価格指数も55.8で、前月の52.5から上昇、雇用指数も47.5と、50を下回っていますが、前月の45.9からは改善しました。
輸送機械、化学製品、一次金属など9業種が拡大、家電製品、電気機器、コンピューター電子部品など6業種で縮小しました。
またアトランタ連銀の「GDPナウ」はこの指標を受けて1QのGDPを年率2.8%と、これまでの2.3%から大きく上方修正しました。個人消費を2.6%から3.2%増に、国内民間投資を3.1%増から3.9%増に修正したためです。
今後発表予定の雇用統計などに関心が集まっています。