デサンティス候補撤退の衝撃 | 経済あらかると

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 先週、大寒波のアイオワの党員集会で2位につけたとはいえ、21%の支持にとどまり、トランプ氏に大きく水をあけられたデサンティス・フロリダ州知事が、21日、早々に大統領選から撤退を表明しました。これで共和党の指名候補はトランプ前大統領と、ヘイリー前国連大使の2人に絞られました。

 

 23日のニューハンプシャーの予備選では、事前調査でヘイリー候補にも大きく水をあけられる6%程度の支持にとどまる、との評価も堪えていたようです。デサンティス候補はこれまでトランプ氏に代わる保守派の有力候補として、企業からも支援を受け、「若トラ」として期待されてきただけに、候補者の中には、パイデン・トランプの老人候補の戦いでは投票したくないとの声も上がっています。ここにはヘイリー候補の影は薄く、眼中にないようです。

 

 しかし、トランプ氏には保守派の連邦最高裁判事がついているとはいえ、4つの訴訟を控え、夏の共和党大会まで何が起きるかわからず、代替候補が必要な状況です。それだけに、トランプ氏よりもバイデン候補に近いヘイリー候補を共和党が選択できるのか、不安も聞かれます。こうなると「もしトラ」の可能性が一段と高まりそうですが、ヘイリー候補は司法の力と老人選挙への不安票を集めるしかありません。